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河内の夢か、豊の意地か

先日の東京新聞杯で70日ぶりの重賞制覇を果たし完全復活を遂げたのだが、全ては昨年2月のきさらぎ賞から始まったといえる。

・2024年きさらぎ賞
ウォーターリヒトとのコンビで挑み直線に入った瞬間手ごたえもよく勝ちを確信していたが、斜行してしまいハナ差の2着に。
6着馬に斜行したところがパトロールビデオにガッツリ映っていたことで1万円の過怠金が発生。(6着馬に対する斜行は3着馬も行っていたがこちらは注意のみ)
「(過怠金は)わかりました、ですが勝ち馬も斜行してきた、その影響は少なからずあった」と抗議したが結局のところ覆らず。(結果、1着馬に対しては注意のみ)
後味の悪い終わり方になったのだが、この時はウォーターリヒトとのコンビで勝つとは誰が思っただろうか。

・2025年京都金杯
シャドウフューリーから先約があったのでシャドウフューリーで挑んだが、1着馬の斜行にあってしまい6着に。(当時2着だったのがこのあとの話の主役になるウォーターリヒト)
このときシャドウフューリーを完璧な状態で送り出せたので「(1着馬の斜行は)ひどすぎる、罰金だけじゃなくて降着にした方がいいだろ」とキレてました。
そして、1月の開催を未勝利で終わったあと「河内洋調教師今季で勇退」のニュースを知らされる。

・東京新聞杯の週
前回コンビを組んだシャドウフューリーが参戦しないことが発表されたことで1年ぶりとなるウォーターリヒトとのコンビを組んだ。
1年前のきさらぎ賞、勝てていたレースを落とし河内先生に迷惑をかけたから勝ちたかった。
直前の佐賀記念は体調不良で体調も心配されたが、ここで実戦復帰することに。
そして、雪が降り積もる金曜夜、小さい頃にテレビで見ていた日本ダービーの夢をみた。
河内の夢か、豊の意地か

河内の夢か、豊の意地か!


東京新聞杯当日は、当時見ていた日本ダービーのような展開になるのだろうか?

・東京新聞杯当日
「ここまで重賞未勝利で折れそうになったこともあったけど信じてくれた先生のために絶対に勝ちたい」と思っていた。
スタートは中団からになったが末脚を生かせる位置を取れたのでまだよかった。
ただ、直線に入っても前が止まらない展開に少し焦りもあったが、きさらぎ賞の斜行から1年たって成長したウォーターリヒトの末脚にかけてみることに、一気に加速して伸びるが間からボンドガールも伸びて来ていた。
ここでウォーターリヒトもボンドガールに迫る、「先生の勇退が近いのに昨年のような斜行で泣くのはごめんだ」
金曜日に見た夢の通りになったが勝利でフラグ回収できるのか?
河内の夢か、豊の意地か

令和に蘇る「河内の夢か、豊の意地か」の名フレーズ


ほぼ差がなくゴールしたが、わずかにウォーターリヒトが先着していた。
1着に12番が灯りのちに確定のランプが着いた瞬間、ぼくは1年前に残した忘れものを回収できて安心した。
今季限りで去り行く師にタイトルが届き、今季重賞未勝利のぼくも2025年初の重賞制覇を成し遂げた。
1年前の2着は無駄じゃなかった、1年前の2着があったから今回の重賞制覇を成し遂げられたんだといえる。
河内先生、ウォーターリヒトの依頼を出してくれてありがとう、ぼくが毎年の悩みの種であったマイル路線に新たな主役が誕生しました。

不調のぼくに救いの手を差し伸べた河内洋先生

・今後
河内洋先生にタイトルを届けられたのはよかった、この勝利を無駄にせずマイル界を制圧して暮れにマイルの猛者が揃う香港へ挑戦したい。

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