クロチアゼパム日記⑱ 総選挙とその後の政局 2024/11/12
第二次石破内閣が任命認証された。玉木代表の不倫も含め、今の政界は緊張感と真剣さが決定的に欠けている(『地面師たち』の山本耕史と同様、玉木さんの衝動は分からぬでもないが)。米国では国家観を懸けた熾烈な戦いがあり、ルーマニアと中東では命が消費され、この国でも苦しい生活を忍んでいる人があまたいるのに、この有り様は無いだろう。総裁選と総選挙を経て、日本の政治は良くなろうとしているのか? 壮大な破壊工作が進んでいるのではないかと僕は疑ってしまう。
マスコミ誘導がこれほど激しいのであるから、自民党大敗は予想できた。だが、その後 石破退任に進まなかったことは、思いもよらないことであり、非常に残念に思う。高市派であろうと反高市派であろうと、選挙結果を軽んじたり、この内閣と党執行部にあるリスクを看過したりすることは、与党議員として許されることではない。民主政党を自認するなら、信任されなければ退くという憲政の常道を蔑ろにできない筈だ。「選挙に負けたら辞める、辞めさせる」ことこそ、国民主権の証左である。石破総裁を作った議員は、自分の不明に責任を取るという意味で彼の辞任を促さねばならない。高市早苗氏は、「火中の栗」とか「貧乏くじ」などという姑息な思いは振り払い、「ここは私に任せなさい」と立ち上がるべきである。「補正予算が」、「本予算が」、「政権与党としての責任が」などなどは言い訳である。石破一派は負債しか作らない、総裁選の勝ち方も、組閣も、総選挙の戦い方も、外交も、野党協議も、国を弱体化するためのプログラムのようなものだ。これを放置することが、国家国民を護ることになるのであろうか。今この混乱を治めないと、日本列島を強く豊かにできない。
敵(反高市複合体)は、想像以上に手ごわいようだ。サイバー法制を止めるとか防衛増税の既定化など素早くピンが打たれるし、委員長配分も政権の外堀を埋められたに等しい。法務や拉致の委員長を立憲に渡すなど、自民党執行部が工作員化しているのでないかと疑ってしまう。ともかくも、一刻も早く石破内閣を総辞職させねばならない。高市首班でないと国民民主党の躍進が活かされない。先の損得ではなく、今の危機に全力に当たるのが真のリーダーだと思う。高市さんは日和ってはいけない。されど、完成度とか整合性とかに拘ってもいけない。四方面(親中、緊縮、リベラル・野党、マスコミ)と同時には闘えないし、ひとつに勝つのも容易ではない。信念を抑え妥協して、泥臭く地歩を築くのだ。膝を折り、力を募って政権を奪取すること、守備に徹して解散権を持ち続けること、政権選択足りえる政策・争点を打ち出し衆参同日選挙に勝つこと、というようにこの半年に命を懸けて欲しい。この半年に身を投じてこそ、高市ビジョンへ歩みだすことができる。 今、台湾有事となったら沖縄は護り切れないし、次期政権が無為無策であったら「滅亡の20年」が始まる。高市さんが、外堀の無い通常国会に立ち向かわねば、今後の展望は描けないと僕は思う。
妻の発病によって精神が混乱した僕は、自分を見直して今後の人生を考えることが必要だった。ちょっと俯瞰の目線で周囲の出来事や心情をnoteに綴ることによって、情緒が落ち着くのではないかとも考えた。そんなノリで書き始めたのだが、ついつい時事ネタに引っ張られ(根が好きなもので)、選挙や政治をトピックとするようになってしまった。全くの素人なのに、LGBTQやマスコミ批判を書き、選挙予想や政局展望まで、筆が走るとはこういうことか。挙句の果てには、高市さんへの説教になってしまった。読者はほとんどいないとは言え、浅学のくせに上から目線が過ぎるこの流れは、さすがに恥ずかしい。
ということで、クロチアゼパムの薬効によってハイになった老人の戯言は、本稿で止めることにします。ただ、書くことは何かしらの達成感が得られるので、初心に帰った別のシリーズに移りたいと思っています。