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ポケトークライブ通訳を研修に使ったら安心感と理解度が爆上がりした

ポケトーク Plus やポケトークライブ通訳を使い始めて、約1年が経過。

これまでの経験から、次のような場面で有効活用できることがわかってきました。

  • 海外の人とじっくり話すとき

  • 英語のカンファレンスを聞くとき(大会場で音響もしっかり整ってる)

  • 英語が第2外国語の外国人と話すとき

  • 英語のYouTubeやオンライン教材で学習するとき

  • 英語の学習(これはまだまだ改善の余地がありそう)

カンファレンスでの効果や、英語のオンライン教材英語学習での利用はそれぞれの記事も参考にしてください。

使える場面は多いですが、それは「音響が整ってる、翻訳しやすい環境だから使えたんじゃないの?」「台本が用意されてるキレイな英語だから使えたんじゃないの?」と思う方もいるのではないでしょうか。

今回は、比較的小さな会場での研修で、ポケトークライブ通訳を使った効果をレポートします。

本記事はポケトーク株式会社と新しい働き方LABの研究制度の実験の一環として執筆した記事です。共同実験プロジェクトである「ポケトークチャレンジ」については下記をご覧ください。


研修内容

社内の研修でネイティブ技術者が講師をしてくれる研修が社内で開催されました。

もちろん、ネイティブなので All Englishです。

講義はもちろんの事、質問や、ちょっとした雑談までEnglish!!

正直、英語についていけるのか心配でしたが、「挑戦してみないとわからない!」「せっかくポケトークもあるので、試してみよう」というモチベーションで受講しました。

(社内の研修で、講師が話した内容が、そのままがクラウド上にあがってしまうのが、懸念だったので、当たり障りのない箇所でポケトークライブ通訳を利用しました)

社内の研修なので、あまり詳しくは言えないですが、研修の概要はこんな感じ。

  • オープンソースソフトウェアに関する研修

  • ネイティブの外国人が講師

  • 受講生は全員日本人なので、英語のスピードは遅めにしてくれる

  • 受講生は10人くらいで、講師はマイクを使わず地声で講義をする

  • 研修テキストも、もちろん英語


ちなみに、All Englishの研修を、自分の意志で受講したものの、英語が得意ってわけではなく、むしろ苦手です…。

TOEICは10年くらい前に、超勉強して675点まで行きましたが、それ以降は英語の勉強はサボっちゃってます。


研修受講当日

英語のスキルアップもあるし(自分の実力でどこまでできるか試したい)、ポケトークライブ通訳の使用前後で、研修の理解度がどれくらい違うかを比較するためにも、使用の有無の場面をつくって受講しました。


まずはポケトークライブ通訳を使わずに受講

まずは、ポケトークライブ通訳には頼らず、自分のリスニング能力だけで、どれだけ理解できるかトライです。

ある程度、知識のある分野だし、研修テキストもあるから、そこそこ理解できるかなと思ってました。

研修が始まって、講師の話に集中してリスニング・英語理解を試みます。

なかなか、厳しい。。

実際に聞いて理解できるのはこんな場合

  • これまでのスキルで大まかな内容は理解している

  • テキストの内容と話している内容がだいたい同じ

  • 講師が対日本人を気にして、ゆっくり簡単な英語でしゃべってくれる

つまり、純粋に英語を聞いているというわけでなく、これまでの知識やテキストの内容で補間できれば、かろうじて理解できるかなという感じです。

逆に、理解しきれなくなるのはこんな場合

  • テキストには書かれていなく、コアな話をしてる時

  • 講師のテンションが上がって、早口だったり、笑いながら話している時

  • 受講者が英語で質問して、その回答を色々な例えを使って回答している時

つまり、英語のスピードが早くなったり、内容が高度になると、一気に分からなくなります。そして、一度、おいて行かれてしまうと、取り戻せないのが英語のツライところです。


秘密兵器ポケトークライブ通訳を使ってみる

続いて、音響設備がなかったり、講師がマイクを使わず地声で話す場合でも、ポケトークライブ通訳が使えるかお試しです。

ちなみに研修中は、PCを開いた状態で、下記の感じでスマートフォンをセッティングして、ポケトークライブ通訳を使いました。

講師との距離は約3mです。


早速、イントロダクションのところから、ポケトークライブ通訳を使ってみます。



おぉ!!英語の認識も、翻訳結果もいい感じ!!
イントロダクションなので、専門用語に対する翻訳性能は見れませんが、期待がもてます!

そのまま、専門用語も出てくる講義の中でも使用してみました。

その結果がこちら!



十分すぎる翻訳です!
「Linux」という専門用語も問題なく理解してくれてますし、「ユーティリティプログラム」も変な日本語訳にしてないのが嬉しいです。

この後も、少し使ってましたが、ポケトークライブ通訳の効果はバツグンです。

英語の理解が不安な時にも、カンペのようにチラッと確認するだけで、安心感が違いますし、話がついていけなくなっても、ポケトークライブ通訳を見れば、話に戻れるのは心強かったです。

その後も、少しポケトークライブ通訳を利用しながら、研修を受講しましたが、安心感や理解度は確実にあがりました。自分の英語の力だけで受講するよりも、深く理解できたなと感じてます。

さらに、感じたのはビジネス英語の学習にも役立つと思いました。
研修で習う内容や、使う表現は自分の仕事ですぐに使うものが多いはずです。
でも、英語スキルが不足していると、そもそも何を言っているかがわからない。
ポケトークライブ通訳があれば、わからないと諦めたり、聞き流したりしてしまっている表現を確認しながら進めることができます。

これは、実際に使ってみて感じた、思わぬメリットでした。


利用中に感じたちょっとした課題

ポケトークライブ通訳が有効であることは感じたわけですが、利用している時に感じたちょっとした不満もありました。
研修中に使ってみて、ちょっとしたトラブルや課題も感じたので、その点もレポートします。


突然のサーバーエラーで利用できない

利用中に、突然次のような画面になりました。

エラーメッセージからサーバー側の問題なので、アクセスが急増したタイミングだったのかもしれませんが、通訳機能が使えなくなりました。

エラーが続いたのは2,3分くらいだった気がします。

短時間でエラーが解消されたことと、完全にポケトークライブ通訳頼みで受講したわけではないので、大きな問題には感じませんでした。
ですが、仮に「英語はダメだけどポケトークライブ通訳があるから英語のセミナーも受講できる」とか、「数時間エラーが解消されない」なんて場合だと、致命的になる場合もあるのかなと感じました。

COLIVE FUKUOKAに参加した時は、別の翻訳ソフトが落ちてしまって、1つのセッションが理解できないものでした。

根本的な解決はサーバーの増強なのかもしれません。
品質の担保って難しいですが、改善されると良いなと思います。


画面を手動でスクロールしないといけない

ポケトークライブ通訳アプリの仕様なのか、ある程度、通訳を続けていると(もしかすると画面表示できる文字数を超えると?)、手動でスクロールをしないといけない状態になります。

個人的には、どんどん通訳した結果が流れていってほしいですね。
前の英語の一文が長いとかで、読み切れない場合でも、その文章で止めないで、常に最新の通訳結果がでると嬉しいなと思いました。

研修中に僕ができる対策としては、英文を表示せず、日本語のみの表示に切り替えること。


手動スクロールが必要な回数は少し減ったかなという印象でしたが、やはり長く通訳をしていると止まる時があります。

また、英語を表示しないと、ちょっと変な日本語だなって感じた時に、英文を読めないので、英語と日本語の同時表示が僕には使いやすいなと感じてます。


勝手に対策案を考えてみる

原因は、長時間通訳することにより、画面表示が更新されないと仮定します。本当の原因は開発者でないとわからないので、あくまで仮定です。

その場合、どんな対策ができそうか考えてみました。
(ポケトーク社で改善がされたら、嬉しいなとも思い)

①画面の表示文字の大きさを変更可能にする
画面に収まりきらなくなる文字数が一定数を超えたときに、自動スクロールがされないのであれば、表示文字の大きさを変えられるようにすればよいわけです。
とはいえ、この文字の大きさは読みやすさを考慮したものかもしれません。
ユーザーが文字の大きさを選択できるようになるといいなと思いました。

②自動スクロールモードか、手動スクロールモードか変更可能にする
画面に収まりきらなくなった時でも、手動スクロールが必要じゃなく、自動スクロールしていくモードに切り替えられると嬉しいなと思っています。
これも、おそらく翻訳した文章をしっかり読んでもらえるようにスクロールを止める仕様にしたのかなとも推測します。ですので、今までの手動スクロールの仕様と、自動スクロールも選択できたら、ユーザーの好みに対応できるんじゃないかなと思いました。

とはいえ、どちらの対策も簡単ではないので、今後の改善にちょっとだけ期待しておきます。
僕もソフトウェアエンジニアなので、気持ちはわかるんですが、「ちょっと変更すればできるでしょ!?」なんて軽く言われます。少しの変更かもしれないけど、その変更による影響や検証とかが、結構大変なんですよね…。


まとめ

今回、次の環境でポケトークライブ通訳を使ってみました。
・講師はネイティブでAll English
・講師はマイクを使わず地声で話す
・カンファレンスのような大きな会場でなく、30名程度が入る小さめの部屋

実際に使ってみて、こういう状況でも十分に理解を助けてくれるアプリだと感じました。
セミナーや研修などと、ポケトークライブ通訳の相性は非常に良く、強い味方になってくれることを実感しました。


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