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冬の星空観察会 2025.1.1 

昨年は、多くの人に当施設をご利用いただき、誠にありがとうございました。昨年は、150名を超える方々に星空観察会に参加していただき、大変うれしく思います。今年も、多くの人に日光の星空を知っていただけるよう励んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

西の空高く、金星が明るく輝いています

1月1日、24名の参加者を迎え、2025年最初の星空観察会を実施しました。冬型の天気も和らぎ、夕方から空が晴れて、絶好の星空日和となりました。日が暮れるころ、西の空には金星が輝き、近くには土星を見ることができます。さらに空が暗くなると、東の空に木星、冬の星座が見えてきます。観察会では、望遠鏡で金星の欠けた様子、土星の環、木星と衛星、赤く輝く火星を見ていただきました。土星の姿がとても印象的で、観察会で見るたびに輪が棒のようになっています。木星と火星はどちらも明るく輝いていますが、木星の黄と火星の赤の色の違いがとても対照的です。金星はこれからさらに輝きを増し、半月から三日月のような形に、大きさとともに変化していきます。これから見るのが楽しみな惑星です。

冬の大三角が、はっきりと見えていました

冬の星座を代表するオリオン座は、中央の「三ツ星(みつぼし)」と4つの明るい星で構成されていて、見つけやすい星座です。オリオン座の明るい星のうち、左上にあるのがベテルギウス、右下がリゲル。それぞれ意味があって、ベテルギウスは「わきの下」、リゲルは「足」とのこと。ぜひ星座絵を重ねて確かめてください。

冬のダイヤモンド(上中央の明るい星は、惑星の木星)

全天には、21個の1等星(明るさを数字で表したものを等級といい、数字が小さいものほど明るいことを表す。等級が1.5等級未満の星を1等星という。)があります。21個のうち、冬には7個の1等星を見ることができます。写真右のおおいぬ座・シリウスは21個の1等星の中で最も明るい恒星です。シリウスを起点に、時計回りにこいぬ座・プロキオン、ふたご座・ポルックス、ぎょしゃ座・カペラ、おうし座・アルデバラン、オリオン座・リゲルを結んだ巨大な六角形を「冬のダイヤモンド」と呼んでいます。条件が良い夜空で見ることができる、世界で一番大きなダイヤモンドですね。

「星はすばる」の一説で知られている散開星団M45(プレアデス星団)は、ギリシャ神話では7姉妹に由来しています。肉眼でも、6~7個は見られるということで、古くは視力検査に使われたとか。

お客様のアンケートに「冬の星空観察会、とてもよかったです。都会で見ることのできない満天の星を見上げることができました。特にすばるが肉眼ではっきりと見えるのには驚きました。『冬のダイヤモンド』とても美しかったです。」とありました。観察会当日の夜空は暗く、たくさんの星を見ることができました。この日光の星空を楽しみに来てくれたお子さんもいました。「たくさん見られてよかった」とうれしそうに話をしてくれて、観察会ができて本当に良かったと思いました。

星空の楽しみ方は、人それぞれ。それぞれの楽しみ方に、ぜひお役に立てたらと、今年も星空観察会を開催していきますので、どうぞご参加ください。宿泊に限らず、日帰りの参加もOKです。詳しくは、下の2次元バーコードを読み取り、イベント案内をご覧ください。

葛飾区立日光林間学園HPイベント情報

星のソムリエ®
片股(ジムニー)

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