見出し画像

福知山マラソン2022で自己新記録を出せた理由【中編】~春から夏にかけて

さて、福知山マラソン終了から、1ヶ月立ってしまいましたが…

今回の福知山マラソンで、先頭集団のハーフ70分ペースについていって後半つぶれながらも自己記録を更新できたということ。
これは、本番までの練習などの「持っていき方」が上手くいったからだとおもっています。
自分への備忘録としても残しておきたいですし、若手の(特に仕事や家庭で練習時間が限られている)ランナーさんの参考になればとも思うので、今更ながら福知山マラソンのスタート地点に立つまでのことを、長々と書いていきたいと思います。

前半はこちらです。

春場はトラックレースへ


前シーズンは珍しい終焉でした。
エントリーしていた篠山ABCマラソンが中止が発表され、そんな矢先に体調を壊し(幸いコロナではありませんでしたが)、身体的にも精神的にも「他のマラソンに今からエントリー」という状態ではなかったために、フェードアウトするように終わったシーズンでした。

早くに切り替えられたことを生かして、一旦休んだ後にゆるい感じで春場のトラックレースに向けて練習を開始しました。そこまで詰めてはいませんが。

結果としては…
4/24 京都陸協記録会 5000m 15'32"96
5/13 関西実業団選手権 10000m 32'30"15
6/8 吹田ナイター記録会 5000m 15'30"06
「可もなく不可もなく」の極みですね(笑)

この時期にやっていた練習内容としては…
3月は400m×20本などのインターバルが中心
4月から太陽が丘の競技場が使えるようになったこともあり、10000mペース走を入れ(やはりスタミナタイプなのか、ここらで調子が上がってきた気がします)
5月の10000mが終わってからは、調子を維持するために400m×8本+6000mといった総合的な練習をしていました。
その結果、まぁ可もなく不可もなくなんですが、春場にあまり調子の上がらない僕からすると、そこそこ上出来だったような気もします。

本当は3000m〜5000mを目指して、もっとスピードに振った練習をしても良かったとも思うのですが、やはり「10000mを走りたい」というのがメインだったので、マラソン期とそんなに変わらない内容だった気もしますね。
確証はありませんが、感覚的にこの時期にそこそこ積み上げたスピード耐性が秋場に利いたのではないかとは思っています。

夏は練習環境が命


6月8日に吹田ナイター記録会に出て、しっかり可もなく不可ものなくなタイムを出し…
「トラックを目指すのは今日で終わり!これからは秋シーズンのために走り込むぞ」と人知れず意気込んだのを覚えています。
「かつてない程の距離を走って見せる」なんて思っていたのですが、なんだかんだ理想通りにはいかず、夏の終りに少し落ち込みました。
やはり、何事も高すぎる理想は禁物ですね。

とにかく、今年の夏は暑かった!
朝早くの時間であっても、暑くて走れたもんじゃないという状況。
この点に関して、僕は非常に幸運でした。
住んでいる京都府宇治市の、家から4kmくらいのところ(かつ、ほぼ通勤の道)にある宇治川の河川敷に、木陰になっていてなぜだか涼しく、かつそこまでのアップダウンもない箇所が片道1km程度だけあるのです!

「宇治川奇跡のゾーン」と勝手に呼んでいます。
ここならば、夏場でも朝早い時間であればそこそこペースを上げたペース走も何とかできます!
1km毎の折り返しは煩わしいですが、実業団チームのように「菅平で合宿」とはいかない市民ランナーにとっては大きな救いです。
市民ランナーの皆様、宇治市へのお引越しを考えてみてはいかがでしょうか(笑)太陽が丘もありますし。

冗談はさておき、6月中旬から9月中旬あたりはひたすらこの「宇治川奇跡のゾーン」を走りました。
詳細は伏せますが、たまたま近所に住むブラインドランナーさんの伴走もしているのですが、近所であることを大いに利用してこのコースでかなり練習を重ねました。
その選手もまた、秋場に好記録が続き、好調の一因であったんじゃないかなと少しばかり誇らしく思っております…イヒヒ。

夏場は、いかに練習環境を見つけられるか、これが最重要事項といっても過言ではないと思います。
そして早起きして、早々に練習を終え、早々に帰ることにより、妻の機嫌も担保できますね。

夏の練習とレース


そして、そんな「恵まれた場所」を中心に練習した夏場ですが、出場したレースは…

7/29 富士登山競走(山頂コース)
初の山頂+脚筋力不足で、大バテ顔面蒼白の命からがらのゴール

8/11 グッドモーニングラン(リレーマラソン)
僕が走ったのは1.25km×4本で、平均2'58''/kmくらいと、この時期の僕としてはかなり上出来

富士登山翌日の山中湖

練習は、先程のは「宇治川奇跡のゾーン」を中心に、ジョグだけでなく、ペース走や1kmインターバルも入れました。
ペースはそんなに速くせず、ペース走なら3'50''程度。インターバルでも3'15''くらい。抑えたというより、これくらいでしか走れなかったわけなんですが…。
それでも、夏場にある程度呼吸を追い込んでいくことで秋のスピード練習にスムーズに繋がった感覚はあります。

ペース走については、アーサー・リディアードの言うところの「最大安定状態速度」、つまり有酸素運動から無酸素運動に切り替わるギリギリのペース(目安はフルマラソンペース+20秒/km)くらいまで上げておくことで練習効果がグッと上がる気がします。

リディアードのランニングバイブル

秋シーズンへの移行は難航

当初の予定どおりにはいかず、少々落ち込みはしたものの、ぼちぼち走れた夏だったので、秋シーズンの立ち上がりは上手くいくかなと思っていましたが…

9/4 山城選手権5000m 15'59''45
暑い日ではあったものの、序盤からペースが上がらず…。

イマイチでした。
そして秋シーズンに入ってからは…
といきたいところですが、かなり長くなったので続きは後編で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?