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結婚に至る病(2)
さて、T氏とはその後3回ほど会ってプレイしましたが「もっと会いたいから料金安くならないかな?」と価格交渉をしてきました。実を言うともうこの時には私の方が惚れてしまい、金銭のやり取り止めて付き合ってください!!ということになりました。
御主人様に彼氏が出来た旨を伝えると「いいんじゃないか?俺はSEX出来ない体だし、頻繁にお前とも会えない。そしてお前と結婚する気もない」と言われました。この事は以前から言われていたので、仕方ないというか、彼氏として認めて貰えてラッキー♪ぐらいの気持ちでした。
そこからは暴れ馬状態の私。SMクラブで深夜まで仕事をして、どーしてもSEXしたくなってタクシー飛ばして彼の部屋に襲いに行ったりしておりました。元気だったな、私。
夏前、彼が会社の寮(ボロアパート)が取り壊されることになり、猫を飼いたかった彼は横浜方面に部屋を借りました。うちからは乗り換え一つだったのでかなりの頻度で彼の家に泊まりに行き、ほぼ毎晩電話していました。
猫を飼いたいと言っていたものの、どうすれば猫を入手出来るか彼が迷っていた時に、乗り換えのターミナル駅で保護猫の譲渡会をしていました。彼に急いで電話すると、即やってきました。
かわいい子猫がみゃーみゃー鳴いてうるうるした瞳でアピール。そんな中に1匹、生後1年ぐらいの茶トラ白のメス猫がいました。このくらいの年齢だと貰い手無いだろうな……と思って、彼にこの子どうかな?と勧めました。子猫を欲しがっていた彼は難色を示しましたが、保護団体の人も仕事で家を留守がちなら子猫よりもこの子の方がお勧めだし、人馴れもしていますよ、と圧力かけまくり。
そうして、その茶トラ白のメス猫は『もえ』と言う名で飼われる事になりました。なぜ『もえ』か?キモヲタが「もえーもえー」と店内で叫んでいてキモイ!!となったら実は娘を呼んでいた、という古のネットのコピペからです。もーちゃん、もえのすけ、もえぞー、などと呼ばれることになったもえさん。小柄で鍵しっぽがハート型のかわいい子。
そして色々ありつつ、私はSMクラブを辞めて、SMデートクラブと障害者専門デリヘル、そしてAVの事務所に登録したのでそちらのお仕事もぽつぽつ。食べていくには問題の無い稼ぎでした。
クリスマスイブは彼の部屋で過ごして、朝目が覚めたら布団の中で左手の薬指にダイヤとエメラルドの指輪をはめてくれました。「今年のお正月、俺の実家に挨拶に来てくれるかな?」と言われて、事実上のプロポーズ!!!!私は結婚願望が強かったので、うちの実家にも挨拶に来て欲しい、とお願いしました。
無事にお互いの両親に挨拶して、さっさと同棲して家賃と電話代浮かそうぜ!!と言うわけで、彼の会社に近い辺りでペット飼育可な物件を探して、引っ越すことに。私はその時ヴィーという雑種の黒白のオス猫を飼っていたので、もーちゃんとヴィーの二匹……引っ越して対面させましたが、喧嘩にもならず、二匹ともマイペースでおりました。
結婚式も披露宴もするつもりはなく、ジューンブライドにだけはこだわったので6月1日に一人で区役所に婚姻届を提出しに行きました。その後、両家の食事会を行ったのですが、彼の両親は離婚していて義父だけが参加。この義父が後々離婚の原因になるとは……。
この時は家賃と光熱費は彼が負担。私は食費と他の生活費を負担して、SMデートクラブとAVの仕事は辞めて、障害者専門デリヘルだけにしました。
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![桂樹みどり](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50012469/profile_2fe08c9894d119428d4f384c365e7d2e.jpg?width=600&crop=1:1,smart)