晩酌。
岩手の蔵元である喜久盛酒造が醸す「タクシードライバー」純米吟醸酒 R3BY。
喜久盛酒造の創業は1894年(明治27年)、120年以上の伝統ある蔵元。
「喜久盛」という社名には、御祖父様である久喜さんの「逆立ちしてでも会社を盛り上げる」という意味が込められている。
先代の急死に際し、若干30歳で五代目蔵元に就任された藤村さん。
その後は3.11を被災したり、大雪に見舞われたり、手続き上の過ちがあったりして、受難続き。
受難続きであっても「多くの人、特に若者に旨い酒を飲んで欲しい」という気持ちに揺るぎなく。
藤村さんの代表作である、タクシードライバー。
日本酒の銘柄としては異例中の異例、思いつきもしない名称。
その名付け親はアートディレクターの高橋ヨシキ、命名までの話しは長いので割愛します。
藤村さんと蔵元と飲む会でお目に掛かったときに聞いた話では、
「色々な名前がでて、『鬼ごろしって人気があるから、人ごろしってのはどう?』なんてのもあった」
などと本気なのか冗談なのか分からない経緯があったとのこと。
ラベルのデザインは何かのポスターから拝借したのかと思っていましたが、オリジナルとのこと。
その蔵元と飲む会には、わざわざ会のために「直汲み」して持参して下さったのですが。
「自分が飲みたいお酒、飲んで美味しい酒しか造らない」と、全量純米だけではなく、全量生酒。
さらに、全量岩手県産酒米使用、全量岩手県オリジナル麹菌使用。
裏張りには「令和三酒造年度作品」とあり、上槽の日付まで入れています。
ネットで買って紹介しようと思っていたら、蔵元と飲む会に一緒参加していた酒屋さんが扱い始めたので、速攻で買ってきました。
他にも「死語さばきにあう」「ビクトル投げからの膝十字固め」「北上夜曲」「電氣菩薩」なんてのもある。
※お猪口に「喜久盛酒造」って入っているの、気が付いたかな。
アテは自家製(女房お手製)の生姜胡瓜。
蔵元のことをじっくり知りたい方は、こちらから。
https://kitakami-shigotonin.com/zukan/kikuzakari/