俺を導いてくれた黒幕

俺は子供の頃から、いわゆる「黒幕」に憧れていました。フィクサーです。俺は出会うべくして、偉大なふたりの黒幕に出会いました。

ひとりは長良じゅんさん。美空ひばりさんの兄弟分で、俺は長良さんに、内田裕也さんや力也さん、梅宮辰夫さん、氷川きよしさん、芸能界の天皇バーニングの周防さんも紹介していただきました。内田裕也さんからは、白竜さんとジョー山中さんを紹介していただきました。北野たけしさんを「たけし」、志村けんさんを「ケン坊」と呼べた人。本物の黒幕です(今は故人)。

もうひとり、俺の人生に影響を与えた黒幕は、大村雅朗さん。彼との出会いは、福岡で高1の時なんです。音楽室で、彼の天才性を目のあたりにしました。それから10年余、東京で偶然、大江千里さんのレコーディングで再会しました。彼はアレンジャーという黒幕でした。彼なくして、80年代の日本のアイドル、ポップスの隆盛はなかったと思います。そんな彼が俺に「1曲、作曲したっちゃんね」と、それが松田聖子さんの「Sweet Memories」です。

あまり一般的には無名なのかもしれませんが、俺は彼らの凄さを目のあたりにしているので、少しずつ紹介したいと思います。