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サメを食べる🦈
親しくしている立川の居酒屋の料理人から「ランチでサメ料理を出すので良かったらどうぞ」とメールが来たので行ってきた!
サメというのはこれまであまり食べる機会はなく、フカヒレスープにちょっとだけ入っているヒレとか、「モウカの星」と呼ばれるネズミ鮫の心臓ぐらいしか食べたことがない。
これは食べてみるしかないだろう(笑)
サメというのは実は海沿いでは食べられることは少なく、反対に栃木県や広島県の山間部などの一部では好んで食べられている地域もあるらしい。
というのも、サメにはアンモニア臭があるらしく、それが産地では敬遠される理由となっているのだが、逆にそのアンモニアが腐敗防止に繋がるため、冷蔵技術が発達していなかった江戸時代の頃でも内陸部で食べることができた貴重な海の魚だったという背景があるようだ。
さて、店に着いてメニューを見る。
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「鯨炙り刺し&青鮫フライ、似たり鮫唐揚げ定食」という非常に長〜い名前がついている。
目的のサメの定食を頼んだが、数量限定メニューとのことで、最後の一食ギリギリに注文することができた!
しばらくして、定食が運ばれてきた!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73258851/picture_pc_3936e9c2eed905da55d2093a18dc5dec.png?width=1200)
先ずは「青鮫」のフライから食べてみる。
あれ?
意外や意外、全くクセがなくて美味しい。
もっとクセが強いと思っていたが、それどころかとても淡白でアンモニア臭など全く感じられない。
次に「ニタリ鮫(標準和名は「ニタリ」)」の唐揚げを食べてみる。
香辛料で下味がついているが、基本的にはやはり淡白でクセはない。
味とか食感は白身魚と鶏肉の中間的な感じで、それをさらに淡白にした感じだ。
やはり実際に食べてみないと分からないものだ。
本当にクセがないのでどんな料理にも合いそうで、餡かけとかにしても良さそうだ。
こんなに食べやすいならば、サメ料理がもっと普及しても良いのではないかと思う。
次に鯨🐳の炙り刺し。
クジラの種類が書いてなかったので何のクジラか確認すると「ニタリクジラ」とのこと。
サメもクジラも「ニタリ」とは面白い組み合わせだ。
(  ̄ー ̄ )ニタリ
あっ、いや、その「ニタリ」ではなく、「似ている」という意味の「似たり」だ。
調べてみると、鮫の「ニタリ」は「オナガザメ(真オナガ)」に見ためが似てるから。
もう一方の「ニタリクジラ」は「ナガスクジラ」に似ている「イワシクジラ」の意らしい。
ちょっとややこしいが、もともと「ニタリクジラ」は「イワシクジラ」と同種と思われていて、「イワシクジラ」なのに「ナガスクジラ」に似ているから「ニタリクジラ」なのだそうだ。
それにしても、ちょっと可哀想な名前の付け方をされてる気がする。
本人?たちからしてみれば、相手の方が自分らに似てるだけだと思ってるかもしれない(笑)
話がそれたが、ニタリ鯨の炙り刺し。
炙りと言っても、表面をさっと炙っているだけなのでほとんど生の状態。
これもなかなか美味しい!
贅沢に分厚く切ってあるので、刺身というよりもレアステーキといった感じで食べ応えもある。
クジラには「バレニン」という元気になる成分が豊富に含まれているので栄養的にも優れている。
築地好きでもある私は、知り合いに声をかけときどき築地の案内するのだが、実はその際に鯨料理の店に必ずといっていいぐらい案内していたほどクジラ推しでもあるのだ。
長かった商業捕鯨禁止の時代に日本の鯨食文化が消滅しかけてしまったが、2019年には商業捕鯨も再開されているし、美味しくて栄養価も高いので鯨食文化はもっと見直されてもよいと思う。