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工場見学 ≧ 商品

子供の頃の社会科見学以来、数十年ぶりに工場見学にでかけた。

取り立てて深い理由もなく、ビールの試飲がいたく美味いとの
評判を耳にして、興味をもったわけだ。
今は便利なもので、ネットで簡単に予約ができる。
が、
これが凄い人気で、あっという間に埋まってしまう。

翌月1日の予約開始まで待つしかないなとあきらめていたのだが、
ある日の早朝4時過ぎ。
ふと目が覚めて、やることもなくスマホを取り出し、
ネット記事など読むうちに、工場見学のことが頭をよぎる。
ある一流飲料メーカーの工場見学のサイトをチェックすると、
あるではないか!
残り僅かを示す△マークが、たった1日だけ。
しかも、明日だ・・・
妻の予定など気にもせず、とにかく2名で予約。
こうして、私は工場見学に行くことになる。

さて、当日。
最寄りの駅にシャトルバスが到着し、工場まで送迎してくれる。
工場の玄関では、女性説明員の方が笑顔でお迎え。
手の消毒に検温をクリアし、いざ工場見学へ。

玄関にいた女性説明員の方が、
ビールの製造工程を、とても丁寧に説明される。
そもそも、この企業は何を大切にしているかといった
今で言う『パーパス』もしっかりアピールされ、
そのエビデンスとして、清潔なラインが光り輝く。

素晴らしい。
ひょっとすると、完成された商品以上に説得力がある。
“工場見学は最大のブランディングに間違いない。”

見学の最後をしめるのは試飲。
これがまた、たまらなく美味い。ひたすらに美味い。

帰りの電車の中、ほろ酔い気分の私は、
次なる工場見学の行き先を探すべく、スマホを手にした。




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