Xデザイン学校 リーダーコース第4回「ファシリテーション」リフレクション
イントロダクション
Xデザイン学校 リーダーコースも第4回目となりました。
今回は「ファシリテーション」。
ファシリテーションとは、会議の司会、段取り、ゴールへと導くなどの役割をイメージされていると思います。
先日、官公庁の方々とファシリテーションについて話していた時に、私のファシリテーションの言説が広義の意味で展開されているという指摘がありました。つまり「ファシリテーション」と一口に言っても、人によって幅がありそうです。
会議の司会や段取りという狭義の意味だけでない広義のファシリテーションとは一体何なのでしょうか?
大きく分けると、
・外面的なプロセスと内面的なプロセスに分かれます。
外面的には、段取り、進行、プログラム、目的の達成などが該当します。
・内面的なプロセスとは、参加メンバー一人ひとりの頭や心の中にあるプロセスのこと、らしいのです。
具体的には、考え方や筋道などの思考的なプロセスや、感情の動きやメンバー同士の関係性などの心理的なプロセスを含みます。
特に、ワークショップの目的にも関連してきますが、ワークショップは何かの体験やアイデア出しをみんなで集まって付箋に書き出したり、ホワイトボードに意見を書くなののイメージが一般的ですが、それも表面的で、実はワークショップには日常の仕事から離れ、非日常の場所や雰囲気の中で、失敗をしたり、今までと違う視点を獲得したり、他の人の本当のところの意見にフラットに触れたりという体験全体を言います。
その中でのファシリテーターの役割とは、明確なゴール設定のもと、的確な時間管理、ワーク作業の説明、ワークへの集中させる導入の工夫、適切な問いかけによって言葉を引き出したり、相手のバイアスをとって言語化させたり、体験させたりなどの内面的イノベーションを誘因する役割も追っています。
そういう意味からすると、人を熟知し、場をコントロールしながら進行しつつ、目的のゴールまで導く能力って「めちゃすごい!」と思えてきます。革新的なアイデアも生まれそうですよね。
おそらくそういう広義のファシリテーション能力というのが、これからのチームを率いるリーダーには必須のスキルなのだろうという理解です。
ファシリテーションの応用分野には、ビジネスのチームビルディングから、社会系では、まちづくりやコミュニティ、NPOなどの合意形成で用いられ、人間系では、人間教育、学校教育、内省を促す、などの多方面での活用場面があります。
※日本ファシリテーション協会の記事より、著者加筆
https://www.faj.or.jp/facilitation/
リーダーコースの中でも楽しみな内容の一つ「ファシリテーション」
今回も座学とワークで講義は進んでいきますが、今回のリフレクションは、これまで足りなかったことや意識していなかったこと、講義の中で学び、気づいたことに焦点を当てたいと思います。
◆ファシリテーターとは
ファシリテーションにまず大事なことは、どのような状態になっていたいかというゴール設定にある。
そしてその会議やミーティングの中で、何かを決定する意思決定は求められているか、を明確にし、メンバーに伝えること。
そのために、参加者がしっかりと集中して、その時間を使えるような雰囲気作りや阻害要因を事前に取り除くことも必要。
ある程度の強権を発動して、場を仕切っていく力も必要。(会議中のPCを開きも注意)
それはすなわち、リーダーに求められる資質とイコールだと思いました。
ファシリテーションには「ゴール設定」「意思決定」「合意形成」「アイデア出し」「チームビルディング」などを決定づける
責任を持った存在とも言えると思いました。
プロジェクトにおいても、普段の活動においても非常に大事な存在と言えます。 汗
ファシリテーションへのイントロダクション:テクニック
座学とワークによって、方向づけの一連の流れのファシリテーション作法が身に付く。非常に体系的ですぐに使えるのでありがたかったです。
必要な情報を揃えるダンプ&ソート(洗い出し)や情報整理のマッピング、
優先度を整理する投票制や2×2などのテクニック。
ファシリテーションに必要なテクニックと、進行に必要なマインドセットを学ぶことができ、レベルアップして行けると思います。
最後のワーク
最後のワークに、チーム内のファシリテーションを担当させていただき、経験を積むことができました。
適正なタイムキーピング、ワーク内容の理解、各メンバーのワークの進捗の管理と把握、適切にコミュニケーションを行いながら一体感を持って、集中を継続しながら進行する。最終的なゴールにも到達することができ、役割を果たせたのではないかと思います。
この一連のワークを通じて、ファシリテーションの勘所を学ぶことができたと思います。
延長戦
懇親会というのがあり、講義が終わった後に有志で親睦を高めるための時間があります。
今回は私たちのチームが幹事となり、イベントを開催します。
チームのメンバーと事前にすり合わせて準備を進めました。その経験から、何かを共同作業することで一体感や信頼感、そしてチームビルディングができたきがします。それぞれが意識やモチベーションが高い方々が参加されているからこそというのもあると思います。
これを一般の企業に適応させていくのも難易度が高いですが、今後の役割でもあると思っています。
とにかく実践と学びを継続していきたいと思います。
ファシリテーターとは、ある個別のコミュニティに所属するステークホルダーの相互利益のために思いや考えを抽出し、それを視覚化し、目的のゴールに向かって専門的な知識とスキルを用い、合意を取りながら導いていく、ある意味では交通整理役なのかもしれません。
会議の高度な交通整理役=ファシリテーターとも言えそうです。