REPLAY THE MAGIC
待ちに待った(本当に)RAM RIDERのニューアルバムがリリースされた。
リリースが発表されてから、週ごとに1曲ずつ合計3曲が公開されてきたが、11月1日に全ての曲が出揃う形となった。
『AUDIO GALAXY』から12年ぶりのアルバム。
その間にiPhoneは5から16まで進化したし、元号は平成から令和になったし、新型コロナウィルスパンデミックの最中に東京オリンピック・パラリンピックが開催された(そういえばパラリンピック閉会式にRAM RIDERが作曲家として参加してた)り、まぁ、世の中的にもいろいろとあった。
私自身も結婚したり子供ができたりと大きな環境の変化があったりして、毎週のように行っていたクラブイベントやライブなどは徐々に足が遠のき、特に子供ができてからはクラブやライブハウスなどには一切行かなくなってしまっていた。
そういった意味では『AUDIO GALAXY』がリリースされた際(当時、赤いドアに少しずつ文字が書かれたポストイットが増えていくプロモーションはコミュニティでの盛り上がりも相まってかなり印象に残っている)に比べると、私自身がどっぷりと浸かるレベルだったAGコミュニティへの関わりもかなり希薄になっていたが、以前書いた記事をきっかけに少しやり取りさせてもらったりして20周年ということもあって何かが起こる予感みたいなのを薄らと感じていた。
さて、あらためて、今回リリースされたアルバムに話を戻そう。
11月1日、各種ストリーミングでアルバムというフォーマットとして配信リリースを迎えた。
アルバムを一通り聴いての印象は「やはりRAM RIDERはこうでなくちゃ」という個人的な想いとの一致だった。Vtuber界隈などでよく言われる「解釈一致」というやつ。「そうそう、こういうのがいいんだよ」という孤独のグルメの井之頭五郎的な楽しみ方と言ってもいい。
個人的にRAM RIDERの楽曲はいつ聴いても色褪せていない印象がある。
月並みな表現になってしまうが、それこそ12年前にリリースされた『AUDIO GALAXY』やそれより2,324日前にリリースされた『PORTABLE DISCO』を今聴き返しても、リリース当時の音色のトレンドみたいなものは感じられつつも、曲自体は最近のものだと言われても何の違和感もないというか、今も昔もずっとRAM RIDERであり続けている感じがする。
そして、それぞれバラバラに曲を聴くというのではなく、アルバムという形で1曲目から最後まで通して聴く心地よさのようなものを感じる。
今回の『REPLAY THE MAGIC』であれば、前のアルバムとの間にリリースされたシングル曲は含まれていない。
7曲という曲数から考えれば未収録のシングルを含めてもよかったようなものだが、やはりこのアルバムを通して聴いたあとはこの7曲でもって『REPLAY THE MAGIC』なのだ、としっくりきている自分がいる。
来週にはWOMBLIVE(渋谷WOMB)にて、20周年アニバーサリーライブが行われる。
とアナウンスされている。
上に書いた20年間の色褪せない曲たちをライブで聴ける、これ以上ない贅沢な機会になりそうな予感がする。
私自身、10年ぶりくらいのライブハウスとなり、全身で大音量の音楽を浴びる感覚自体が久々すぎてどう過ごせばいいのかソワソワしてしまう。
きっと顔馴染みの人たちもいたりするだろう。
そんなアニバーサリーライブもアルバムと同じ『REPLAY THE MAGIC』と銘打たれている。
きっとこのライブがアルバムの最後の1ピースだったりするのかな?と勝手に思っている。
RAM RIDERがライブで繰り出す魔法みたいな空間に騙されに行こう。
それまではマジックのタネを隈なく探すかのように、これまでのRAM RIDERの楽曲をじっくりとリプレイすることにしよう。