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スプラトゥーンの非公式大会を盛り上げるためには

スプラトゥーン界隈が少し騒がしくなっている。
その内容としては「非公式大会を盛り上げるためには」というものだ。
X(旧Twitter)では、有名な上位勢を含め様々な人が意見を発している。

前置き

私個人としては大会に参加するほどではないソロ勢なので、そもそも議論の外側にいる立場なのだが、議論されている中でXマッチの廃止論やXPのカンスト制の有無などの話まで出てきたりしていて、ある意味、スプラトゥーンプレーヤー全体を巻き込んでしまうような議論に発展してしまっているようだ。
そのため、私個人の意見として、「非公式大会の盛り上がりのために、そういった大会に参加しないプレーヤーを勝手に巻き込むな」という声をまず挙げておく。

スプラトゥーンの遊び方(大枠)を決めるのはイカ研である

まずもって、スプラトゥーンというゲームを作っているのはイカ研であることを忘れてはならない。ラグやステージ構成、ブキやスペシャルなどの性能差の課題はあれど、現状、イカ研が用意したゲーム上でしかスプラトゥーンはプレイできない。「タイカイサポート」といった機能で、非公式大会の運営をサポートするものはあるが、結局のところ、競い合うのはスプラトゥーンという土俵の上である。
そして、その土俵はイカ研が用意するものであることを忘れてはならない。
もちろん、非公式大会を開催するにあたって、コスト制を導入するなどオリジナルのルールを用意したり、プレーヤー側で工夫する余地はあるので、それは自由にすればいい。

なぜ非公式大会が盛り上がらない(と言われている)のか

私個人の意見としては、スプラトゥーンのプレーヤー層の幅と遊び方の幅が大きく広がったことが大きいと思っている。
それこそ、大会などに参加せずとも、それぞれ自分自身の楽しみ方ができる土壌ができた、というスプラトゥーンとしては好都合な状態にあると感じている。

ある有名プレーヤーが非公式大会が盛り上がらない理由として「Xマッチにより、XPという数値で明確に強さを測る指標があるため」というのが挙げられていたが(※Xマッチ不要論については、あまりに極論でありえないので無視します)、確かにXPという指標があることで、プレーヤーの上手さや強さが可視化されていることは紛れもない事実である。それにより、非公式大会でプレーヤーが集っても、参加者のXPがある程度わかる状態であり、勝敗の予測がついてしまう面は少なからずあるだろう。それについては、現状のスプラトゥーン3という土俵の上である以上、どうすることもできない事実である。
逆にそれを利用して、コスト制などのルールを設ける場合もあるが、それが大会の盛り上がりに直接繋がるか?と言われると、否だろう。

もちろん、大会開催者はその大会を盛り上げたいという思いがあるだろう。だが、「その大会で何を決めたいのか?」という部分のアピールが弱いのではないだろうか?
XPという指標があるとは言え、それは特定のルールにおいて野良で集まったチームでの勝敗を元にした数値であり、非公式大会ではそれ以外の部分での勝敗を決めることが出来ていないからこそ盛り上がらない(と言われている)のではないか。
大会の規模に見合った「勝者へのステータス」が用意できていないからこそ、盛り上がりに欠けるのではないか?
そういう意味で、XPランキング上位のプレーヤーからすれば、非公式大会に物足りなさを感じるのは心情的に理解できる。

非公式大会であっても盛り上がるには何が必要なのか?

何をもって盛り上がったと言えるのかの定義はいろいろあると思う。参加者数や視聴者数など目に見えるものだけでなく、大会に対するモチベーションなどの目に見えない部分もある。
でも、結局のところ、上でも述べた大会の規模に見合った「勝者へのステータス」が用意できるかどうかルール設定にかかっているのではないだろうか。
例えば、公式大会である「スプラトゥーン甲子園」であれば、オンラインと日本国内の各地域での予選があり、地域の代表チームが決まり、全国大会が開かれ、直近で言えば世界大会まで開催され、大いに盛り上がったと思う。もちろん、それは公式大会だからという面も大きい。
非公式大会が同規模のことをするのは不可能と言ってもいいし、そこは目指すべきところではない。
「スプラトゥーン甲子園」はナワバリ限定というルールで、XPという指標をある程度まで薄める工夫があったし(それ故に世界大会でのガチマッチ有ルールは、日本代表について多少の不利があったかもしれないが)、結果として日本代表の「心の怪盗」がXP最上位プレーヤー達ではなかったこともそれを証明している。

ただ、現状としてXP最上位帯のプレーヤーの受け口が少ないというのを主張するのは、実際問題としてあると思う。得てして、そういったプレーヤーの声はSNSで拡散されやすいし、私を含むその他の一般的なプレーヤーに対しての影響力もあるだろう。
しかし、イカ研に対して、XP最上位帯のプレーヤーが物申すことも、一般的なプレーヤーが物申すこともウェイトとしては同じであるべきだ(甲子園などでイカ研の人と直接のコミュニケーションが取れるかもしれない、ということくらいの優劣はあるが)。
その上で、Xマッチ不要論やXPカンスト制などをプレーヤー同士で議論する分には何の問題もないし、自分の思っていることを発言したりしなかったりすればいい。
おそらく、そうした声はイカ研には届かないだろうし、イカ研はプレーヤーとは独立した立場であるべきなので、それが正しい。
プレーヤーが感じている課題とイカ研が認識している課題は必ずしも一致しているとは限らないことを今一度プレーヤー側が認識すべきだと思う。

XP最上位帯のプレーヤーの受け口については、イカ研やその他のプレーヤーへのアプローチではなく、それこそ各自が所属しているプロゲーミングチームをもっと上手く活用すべきなのではないだろうか?と思う。スプラトゥーンにどれほどのプロゲーミングチームが存在しているのかは把握しきれていないが、少なくともいくつかは存在しているわけで、それらの対抗戦なりは可能だろう。
イカ研が「タイカイサポート」という機能を用意したわけで、それこそプロゲーマーやプロゲーミングチーム達が率先して、今こそ非公式大会の文化を育てていくことが必要なのだと思う。

イカ研が非公式大会の文化を発展させるために出来そうなこと

タイカイサポートの一環として、イベントマッチなどで行われる特殊ルールの解放(ビッグカーリングボムのイベマはとても面白かった)やトリカラバトルの解放などがあるといいな、と思う。
また、サーモンランにおいても、ビッグランやバチコンなどの解放なども楽しそうだ。
もしかすると、この辺りは、スプラトゥーン3の定期更新が終わるタイミングなどで解放されるかもしれない。されるといいなぁ。

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