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いま私を支える、女性マーケティングマネージャーによる5つの言葉

現在、私は株式会社ギャプライズという会社でマーケティングを担当しています。

ほんの2-3年前までは「マーケティング担当」自体を置いておらず、クライアントワークと兼任で始め、チームとして独立したのがここ1年。

2019年10月に1人マーケ状態から脱却しメンバーも増えました。

2020年はチームでブーストかけるぞ!というところで、リモートワークへの移行。考えていた計画も破綻し、過去の自分の経験だけでは読めないこと、通じないこと、上手くいかないこともたくさん出てきました。

そんな今、支えられているのが、以前お仕事をご一緒させていただいた、大手外資系会社に勤める女性マーケティングマネージャー(noteではAさんとします)の言葉です。

メンバーにも伝えていきたいなと考え、Aさんと話した中で特に記憶に残り、心にとめている言葉について、今回noteにまとめます。

1.「先が見通せない中でも前に進む」

まるでいまの状況を予期していたような言葉です。

Aさんが責任者を務めていたプロジェクトが成功した話を聞いた時のこと。

1から10まで聞いていると、まるでドラマのように完璧な成功ストーリーで、「もしかしてAさん、最初から全部道筋を描いていたのだろうか?」と思ったほどでした。

聞くともちろん100%予測できたということはなく、
・プロジェクトを進める中で、「このままではダメ」という違和感のようなものは出てくる。
・ただ、当時すべての違和感を正すような青写真はもっていなかった。
・とにかくやりながら学習し、自分自身の成長やチームの成長とともに前に進み続けたことで、成功という結果にたどり着いた
と言っていました。

人間はどうしても、見えないもの・予想できないものに対し、恐れてしまい足がすくんでしまうこともあります。

すべて読み切れなくていい、進みながら考えて前進していけばよい、というこの時のメッセージが、自分の心の中心にいまあります。

2.「今、やりきっているかどうか」

とはいえ前に進んでいると、やはり壁に当たることはあります。

その時に大事なのは、「大前提、いまあるものを全てやりきっているかどうか?」
Aさんと話していると、必ずこのフレーズが出てきます。

施策を実施して思うような結果が出ない、うまくいかないことはたくさんあります。しかし、その結果は冷静に分析すればよいだけであり、必要以上に不安になって思考停止になってしまうのは別。

悩むのはやりきってから、と考えるようになりました。

3.「これ以上打ち手がない、そんな場面でしかできないこともある」

できることをやった上でも、思う成果にたどり着かないこともあります。

みなさんも、「もうこれ以上何をしたらいいの?」と壁にぶつかった経験が一度はあるのではないでしょうか?

Aさんは、前述のプロジェクトで、金融商材のWebサイトで契約申込フォーム改善も行っていました。

かなり改善を繰り返していましたが、目標に対しては未達で、突破口となるような有効な打ち手に欠けた状態に。

ネット上で契約申込を行うという性質上、個人情報の入力項目やページが多く、完了するまでに多くのステップがあります。そこで「入力した情報を一時保存する」という機能を準備しており、実際に訪問者にも利用されていました。

また、”契約に関心がある”属性のため、その機能活用がチームにおける重要KPIの1つでもあり、一時保存機能の利用を増やす施策も検討されていました。

しかし、のちにこのWebサイト改善で爆発的な成果を生んだ施策が、実はこの「重要KPIでもあった、一時保存機能の削除」

キッカケは現場メンバーから出た一言、「そもそもこの機能が契約ステップを止めてしまっているのでは?なんなら、削除したらどうでしょう?」。

もしこの意見を言ったタイミングが改善アイデアがあふれた初期の段階だったら、「いやそれ、会社として追いかけているKPIの1つだから」「もっと機能を活かした別の改善施策があるはず」と反対されたかもしれません。

しかし、その時は有効な打ち手がない追い詰められた状態。
・今までやってきたことさえ疑い
・先入観を捨てる

という考えから、思い切って実行されました。

その結果、最終的な契約件数も増え、事業の成果は約2倍に

”事前に設定されたKPIさえ疑い、捨ててみる”

すべてやりきり、それでも追い詰められた時、この考え方が自分にできるかどうか?
大きな分かれ道になる言葉です。

4.「リスクを”管理”した状態でチャレンジ」

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「重要KPIでもあった、一時保存機能の削除」
さきほどの思い切った施策も、もちろん無計画に実行されたわけではありません。

Webサイト改善という、デジタルマーケティングだからこそのメリットでもありますが、もし失敗しても「サイトを元の状態に戻す」など、最悪の事態は回避できるように対策を準備。

それにより
・(一見)なりふり構わない思い切ったチャレンジ
・事業としてのリスク回避
を両立
させた状態で挑んでいます。

会社として、事業として、チームとして、両立した状態で施策を打ち続けられるかどうか?
組織としての強さが問われる言葉だと思いました。

5.「必要なのは、胆力」

この言葉が一番記憶に残っています。

胆力とは、Google検索すると次のように出てきます。

たんりょく
【胆力】

物事を恐れたり気おくれしたりしない気力。度胸。

[引用]Google検索結果より

「事業責任者・プロジェクト責任者には、現場の担当者レベルとは違うプレッシャーが常にかかり続け、苦しいとき決断が困難なときに、この力が試される、最後は胆力があるかどうか」

一朝一夕には手に入れられない、この力。

私はAさんほどの立場にはもちろん立てていませんが、いま同じ視点を持てるよう努力することが本当に大事だと実感しています。

いまは私自身、Aさんと直接お仕事はしていないのですが、またいつかプロジェクトでご一緒できる日のために、この言葉を胸に精進していきたいと思います!

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