学術研究が明らかにした「幸せになるお金の使い方」具体的5つのアクション
お金と幸せの関係について語られるとき、その多くは年収や貯蓄額の大きさと幸福度の関係に注目されています。すなわちお金を「稼ぐ」「貯める」ことの幸福度への影響については比較的よく話題に挙がっています。
一方で、お金を「使う」ことと幸せの関係については皆さん考えたことはありますか?本日は「幸せになるお金の使い方」について書いてみたいと思います。
紹介するのは、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の心理学者エリザベス・ダン博士らの本で、「幸せになるお金の使い方」に関する学術研究をまとめたものです。
「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)
エリザベス・ダン (著), マイケル・ノートン (著), 古川 奈々子 (著)
この本ぜひ読んで欲しいのですが、忙しい皆さんに代わって米良が超絶解説いたします。
この本では幸せになるお金の使い方として以下の5つが挙げられています。
1. 経験を買う:物より思い出にお金を使う
2. ご褒美にする:いつもよりたまにお金を使う
3. 時間を買う:ストレス時間はお金で解決する
4. 先に支払って後で消費する:おあずけ状態を楽しむ
5. 他人に投資する:誰か(社会)のためにお金を使う
全ては解説しませんが、米良が特に大切と思って実践しているポイントを紹介します。
『1. 経験を買う:物より思い出にお金を使う』
これは本当に大切です。物を買って得られる喜びはけっこう短期間で薄れてしましますし、他の人が自分より高価な物を持っているのを見ると幸せ感が減少しますよ。一方で、自身の経験や思い出によって得られた喜びは一生ものですし、他の人と比べられない自分オリジナルの幸せです。APUの出口治明学長は、人生を豊かにする3本柱として「人・本・旅」を挙げており、これはまさに物ではなく、(人・本・旅を通じて得られる)経験や思い出の重要性を説いているものと思います。さあ皆さん、幸せになりたければ、物を買うよりも経験や思い出づくりにお金を使いましょう!
『3. 時間を買う:ストレス時間はお金で解決する』
皆さん自分の時給を知っていますか?おそらく自分の年収はすんなり出てくると思いますが、自分の時給を明確に自覚している人は少ないのではないでしょうか。だいたい日本人の年間労働時間は約2000時間と報告されているので、年収500万円の人であれば時給2500円、年収1000万円の人であれば時給5000円となります。ですので、例えば家事の中で自分がストレスを感じていて、かつ、自分の時給を鑑みて外部リソースを活用した方が良いものに関しては、さっさとお金で解決(家事代行業や機械などで代替)した方が幸せ感は高まります。米良の例でいうと、ルンバ・食洗機・全自動洗濯機の3種の神器は圧倒的に幸福度を高めてくれていますし、自分の時給に鑑みて外注した方が良いもの(年末の大掃除や確定申告書類の作成など)はサクッと外注しています。皆さんもストレス時間を解消するためにお金を使ってみてはいかがでしょうか。
さて皆さんいかがだったでしょうか。今回の記事が、「幸せ」の観点から見たときのお金の使い方を考える一助になれば嬉しいです。
お幸せに!