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ウィンドウショッピングは、人生に似ている

「買い物は好きですか?」と聞かれたら、

「好きな時と嫌いな時と、両方あります」と私は答えます。


みなさんは、いかがでしょうか?
もしかして、目的のない買い物 = ウィンドウショッピングは嫌いだと感じる方、けっこう多いのではないでしょうか。 お父さん世代がショッピングモールのベンチで休憩しているのを見かけますから、男性に多い傾向かなと思います。


私の場合は、逆に目的のある買い物はストレスになることがあります。また、ウィンドウショッピングは人生に似ているなと、気づいたお話をしたいと思います。


※ ※ ※

私の買い物には、3つのパターンあります。

①目的ありの買い物:スーパー

 ⇒ まあまあ好きです。

 食品、生活必需品(衛生用品、洗剤、家庭用日用品、その他雑貨)など、ルーティーン化されたスーパーへの買い出しは、まあまあ好きです。複数のスーパーのチラシを見比べて、「今日は〇〇の特売日だ」とか「この商品はこっちが安いな」とか、節約やコスパを考えながらの買い物は面白いなと感じます。


②目的ありの買い物:リアル店舗

 ⇒ 嫌い、かな・・・

 目的の商品の値段が高ければ高いほど、「自分にとってのベストな商品を絶対手に入れるぞ!」と気負ってしまい、納得のいく商品にで出合うまで、足を棒にしながら店を渡り歩いたり、メーカー同士を念入りに比較したりと、とてつもなくエネルギーを消耗します。

それで、その日のうちに自分にとってのベストな商品に出会えなかったら、もう撃沈です(笑)。目的を果たせなかった無念さ、そして目的を果すまではこの苦労が続くのかと思うと、嫌になってしまうのです。


適当なところで妥協したり、すぐに買えたりした場合いいのですが・・・。だから、高額なものを買う目的の買い物は、あまり好きではありません。(家やマンション、貴金属、高級ブランド、高額なサービス、新車などを買うのって相当なものですね)


③目的ナシの買い物:ウィンドウショッピング

 ⇒ けっこう好きです!

急ぎで買わなくてはならない高額な買い物がなく、目的のない買い物は楽ですね。何も考えなくて済むウインドウショッピングが好きです。散歩のような気軽さがあります。


ぼーと商品をただ眺めながら、「ステキだな」「かわいいな」「触り心地が気持ちいいな」「キレイだな」と、思考ではなく感性だけが動いている感覚が気持ちいいのです。


そして、ごくたまになんですが、何も買う目的もなくウインドウショッピングをしていると、「うわっ!この商品欲しい!」と、衝動が起きます。



一目ぼれというか、もうその商品と生活しているイメージが湧いてきて、気づいたらその商品を手にレジに向かっています。もちろん、値段的にもムリなく買える範囲の買い物ですが、潜在的に欲しかったものが、突然目の前に現れることが起きます。


3年に1回くらいの割合で、このようなウインドウショッピングでのサプライズ的な予期せぬ出会いがあります。私は、偶然出会った商品は長く大事に愛用する傾向にあります。


※ ※ ※

人生も、目的を持って生きるのは毎日が充実して、素晴らしいことだと思います。でも、直ぐに目的が達成できなかったり、なかなか理想が手に入らなかったりするのはよくあることです。その都度、自分の至らなさを責めたり、自信をなくしたり、人生を信頼することができなくなってしまいます。


ここで私の買い物スタイルから気づいたことですが、

時には、あえて目的を持たないで過ごしてみるのもいいかなと思っています。ウインドウショッピングのように、自分の目に映る人・風景・経験の中で、「ステキだな」「気持ちがいいな」「キレイだな」「好きだな」「豊かだな」と満たされた気分をただ味わう。そこは、損得も正誤も勝敗もない世界。


何かを獲得しようとする気負いを脇に置いて、ただ流れに身を委ねて生きてみる幸せもあるのではないかと、最近思うのです。しばらくして、潜在的に欲しかったもの(目的や理想)が、もしかしたらそれ以上のものが、突然目の前に現れて自然に手に入れているかもしれません。人生予想だにしないことって、ちょくちょく起こりますから。


そんな奇跡が起こるかもしれないと、ちょっとだけ期待しつつ、またウインドウショッピングに出かけたいと思います。


自分から理想を追い求める人生もいいけれど、こればっかりだと疲れちゃうから、予期せぬ奇跡が起こり続ける人生もスリルがあって、これはこれで意外といいかもしれないな。

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