1983年に観た映画「ダーククリスタル」の思い出。
ボクが今まで観た映画で
忘れられないそんな映画の一つ、
「ダーククリスタル」
異世界ファンタジー映画です、
素晴らしい、本当に。
公開当時
(ボクは中学入るか入らないかぐらい。)、
母親の成子が突然
「映画でも行こか。」って言い出し
梅田の映画館へ行った。
当時の ナビオ阪急 に、映画館が三つ入ってたから。
母親と妹達、弟も連れてたはずだ。
何の映画観る?ってなって
オレが「ダーククリスタル観たい!」って言ったらみんな
「…」
だったのが強烈に覚えてる。
で、結局オレだけ「ダーククリスタル」行って
みんなは別の観たんだ、何だったか忘れたけど。。
「ダーククリスタル」はそんなヒットしている映画じゃなかったし
館内はガラガラ…10人ぐらいしか入って無かったんじゃないか?
もう余裕なんで1人劇場のド真ん中の席に座って観ていた、
それでストーリー的には(ネタバレじゃないよ)
主人公と魔女が出会うシーンぐらいで
突然オレの隣の席に太ったおじさんが座った、ドカッと。
「ドキッ…」として、
「なんでここに??…」
そこに座らなくても どこでも見やすいとこ余裕で座れるんだよ。
(当時は席の指定とか特別席ぐらいしかなかったからね、チケット買ったら何度でもその映画観れたし)
横見れなかったですよ、座ったおじさんを見れなかった、、
怖くて。
心臓が恐怖でドキドキしてきた、
太ったおじさんの鼻息が
「ふぅ〜…、ふぅ〜…」聞こえる。
怖い。。
でもしっかり映画は観ていた。真っ直ぐ観ていた。
何分ぐらいそうしていたのかな?
主人公が魔女の館から脱出するシーンだ、
そこでオレも ダッ… と席を立って走った。
ダダーッと座席を抜けて通路を出口の方向で向かった!
出口の扉の前で止まって振り返って通路を見たらおじさんは追いかけて来なかったのでボクはその出口の所の1番後ろの席に再び腰掛けて
「ダーククリスタル」の続きを観た。
ハァハァ、心臓もバクバクだ…
でもオレは「ダーククリスタル」が観たい。
ボクは背が低いので自分が再び座った1番後ろの席からでも劇場真ん中辺りに座ってるはずのおじさんは見えないしそこから動いてないだろう。
1番後ろの席の列には観客が2人ほどいたし、おじさんの仲間でない限り大丈夫だろう。
おじさんは最終的にオレをどうしようとしていたのかは知らない、
それを劇場や警察に行ってあのおじさんは怪しいといってもとぼけられたら終わりだ。
それよりもオレは
「ダーククリスタル」を観たいのだ。
映画を観終わり、誰よりも劇場から早く出て母親達と合流した。
映画館での事を言ったら
成子は「ふーん…」と言っていた。
…まぁ、何もなかったのだから良いだろう。
オレは母親の方が心配だ。
今から考えても
成子が突然「映画行こか。」なんて言い出すのはありえない、
どこかへ出かけるとき、お袋の実家以外で
お婆ちゃんが一緒じゃないなんてこともありえなかった事だ。
そんないろんなこと含めて
「ダーククリスタル」は忘れられない映画だな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?