個人的 Eric Marienthal 名盤
エリック・マリエンサル、超絶上手いです。楽器の音や運指のコントロールはもちろん、リズムやフレーズとか、本当に上手い。で、カッコいい。文句のつけようがありません。
が、、、この人も名盤に出てくるタイプじゃないんだよなー。なんでかなー。すげーカッコいいのに。
本当にサックスプレイヤーには人気なのに、他の楽器の人からマリエンサルの名前が出てくることってほとんど無い。
出てくることもあるけど、それはほとんどチック・コリア絡み。
チック・コリア・エレクトリック・バンドで一躍有名になったプレイヤーなんで、それは分かる。名盤に選ばれる場合もこのチック・コリア・エレクトリック・バンドだし。
カッコいいと思うよ。ライブとかサイコーに。オリジナルのスタジオ盤にはサックスは無いけど、ライブでやってるGot A Matchとか超ヤベーもん。
でも、チック・コリア・エレクトリック・バンド名義で出ているアルバムはハマらなかった。なんか違うんだよ。
ということで、個人的なマリエンサル名盤。
1:Street Dance
88年にビューアルバム作って、90年の「Crossroads」とかほぼチック・コリアじゃん。
で、その後に出てくるのがキーボディストのジェフ・ローバーのプロデュースするマリエンサル。「Oasis」「One Touch」「Street Dance」と3枚出してくるんだけど、マリエンサルといえばこのGRP時代のジェフ・ローバーとやった3枚なんだよ。
西海岸サウンド全開で、爽やかに激しくブロウ!!!これこれ!!!
マリエンサルはペンタのフレーズなんだけど、コンテンポラリーすぎる曲だと聞きやすさってのが失われる。ベタベタなペンタを爽やかにポップに吹くマリエンサルはジェフ・ローバーと一緒にやったやつなんですよ!!
その中でもこの「Street Dance」はドラムが生音なんで、すげーグルーヴを感じる。「Oasis」も「One Touch」もすげー良いんだけど、なんかこの生々しいバンドの音が好きだからこのアルバムは名盤なんだよね。
他にもジェフ・ローバーのアルバムにはマリエンサルもちょっと参加してるし、このアルバム以降もジェフ・ローバーが参加している曲がある。どれも「これこれ!」って感じになるので、ジェフ・ローバーとマリエンサルの相性は個人的に最高だと思ってる。
2:Walk Tall
マリエンサルって、リー・リトナーともよく一緒にやってたってのもあって、リー・リトナーの作ったレーベル i.e.Musicに行ってる。
そこで「Easy Street」ってのを作って、これが自分が初めて買ったマリエンサルのCD。でも、、、そこまで「Easy Street」は好きなアルバムじゃなかったんだよな。
でも、そのアルバムのツアーでマリエンサルを観た衝撃は忘れられない。すげーかっこよかった。誘われて「ま、いいか」という軽いノリで行ったライブだったけど、衝撃だった。
速攻サインしてもらったもんね。
その後にi.e Musicから出たのがWalk Tall。最初Street Danceを聞いたマリエンサルの感想は「普通」って感じでハマらなかった。あまり面白いことやってねーなーと思って。
で、そのライブを見た後に色々手を出して片っ端から聴きまくった。
そしてその後にこの「Walk Tall」。吹きまくりなんですよ。シビレますよ。
The Way You Look Tonightのマリエンサルのソロはもう聞きまくって耳コピしまくっていつ聞いてもカッコいいソロだよなと感心してます。
その後に楽譜が発売されてもうちょい早く出せよと思ったけど。
やっぱWalk Tallは名盤。でも、もう廃盤になってんのかな?サブスク系も出てこないし…。
3:Beauty and Harmony
そして吉田美和の「beauty and harmony」のライブ。
これ、オリジナルというかスタジオ盤はマイケル・ブレッカーなんだよね。でも、コンサートはブレッカーじゃなくてマリエンサル。
マジでカッコいい。
テナーが多いんだけど、マジでカッコイイ。
ソロも多くないけど、ソロやってるところはマジでカッコいい。
歌の後ろで吹きまくるマリエンサルもマジカッコいい。
「泣きたい」のソロから歌に入るとことかサイコーじゃない?
自分にとってこれは歌モンの教科書的存在です。
という感じで、個人的マリエンサル名盤でした。
番外編:Patti Austin LIVE At Newport Jazz Festival 1990 Japan
マリエンサルを好きになったキッカケの一つでもあるのがこの斑尾でやってた映像。ビデオでしこたま観た。このソロの入りとかサイコーじゃん。
で、マリエンサルの教則ビデオにポルタメントのこと(サイレンって言ってた)を取り上げてたけど、よく分からんかった。気合でやればいいってことだけ分かった。
番外編2:Big Phat Band
やっぱBig Phat Bandのマリエンサルも素敵ですよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?