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住宅ローンは銀行だけじゃない、財形住宅融資って知っていますか?

今回お伝えするのは住宅金融支援機構の財形住宅融資というローンです。
皆さんは家を建てるときにローンを組みますよね?

僕の勝手なイメージだと大半の人は民間の銀行で住宅ローンを組んでいるのではないでしょうか?

それも正解ですが、、

財形住宅融資という住宅金融支援機構が提供しているローンを紹介します。
あくまでこんなローンもあるんですというスタンスなので
この商品をオススメする目的ではない事はご了承下さい。

財形住宅融資とは?

返済の開始から終了までの全期間、5年ごとに適用金利を見直す5年間固定金利制です。財形貯蓄を1年以上続け、申込日前2年以内に財形貯蓄の預入れを行い、かつ、申込日における貯蓄残高が50万円以上あるなどの要件を満たした方が利用できる、持家(新築・中古)取得資金のための融資です。

住宅金融支援機構HPより引用

つまり家を買う2年以上前から財形貯蓄をしている方で、その貯蓄を1年以上続けていて、かつ、貯蓄残高が50万円以上ある人限定で融資しますよ!って事です。

結構条件たくさんですね
けど財形貯蓄って積み立てと同じなので
毎月3万円を2年間積み立てたら50万円は余裕でクリアします。

あとはその貯蓄額の10倍まで融資可能(4000万円限度)なので、

もし4000万円の限度額まで借りようと思ったら
400万円は貯めないといけませんので

30歳で家を建てようと考えている人は大学や高校から社会人になる事を逆算して考える必要があります。

例えば大卒22歳の場合は8年間で400万円を積み立てる必要があり、
その積み立て額は毎月41,666円となります(限度額の4000万円が必要な場合)

なんだか数字だけだと現実的かもしれませんが
実際、22歳で『30歳で一戸建てを買うぞ!!』みたいに考える堅実な人ってなかなかいないんじゃないかな?

よっぽど高収入であれば目標金額に到達するスピードは速くなると思いますが
かなり少数派でしょう。


利用条件があります


①家を建てるための資金にする目的の方
②一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄のいずれかを一年以上継続し       て行っている、かつ、それぞれの貯蓄残高の合計が50万円以上ある方
③勤務先から住宅について負担軽減措置を受けられる方
④借り入れ申込日現在で、満70歳未満(リフォームは満79歳未満)
⑤総返済負担率が基準を満たしているか


以上の項目にすべて当てはまる方が融資を受けられます、なんだかよくわかんない!ってなりそうですよね、

けど、よく考えたら⓶・⓷・⓹がクリア出来れば間違いなく融資は受けられるでしょう。



勤務先から住宅について負担軽減措置を受けられる方

そもそもなんですが勤務先に財形貯蓄のシステムがないと始まらないのですが
さっき説明した積み立ての事ですね!

勤務先に申請する書類があるのでそれを提出する必要があります

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こんな書式です。


負担軽減措置ってなに?

負担軽減措置とは、家を買うときに勤務先から5年以上の期間にわたって受ける援助措置のことです。
一般的には住宅手当や利子補給がこれに当たります。
財形住宅融資を利用するには、勤務先が援助措置を行うことが法律上必要とされています。

また、利子補給というのは
住宅ローンを組むときの金利を補填する事を意味します、実質手当のようなものです。


総返済負担率の基準は

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年収によって総返済負担率は異なりますが
400万円未満は30%以下
400万円以上は35%以下となります。


総返済負担率とは?

借り入れをする際に今現在の借入金とこれから借入をする金額を年収で割ると負担率が出ます、具体的に説明すると、

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上記の基準で年収が400万円今回借り入れする金額は4,000万円で35年ローンだとする、他にカーローンや教育ローンは無しでの計算

年収400万円÷12=333,333
借入金4000万円÷35年=年間返済額1,142,857円
年間返済額1,142,857円÷12=95,238
(333,333÷95,238)×100=28.57%

この場合、年収400万円に対して総返済負担率は28%と、35%以下の基準を満たしていますので条件クリアとなります。
(400万円未満は400万円を含まず)


ハードル高め?

もしかしたら現在借り入れをしている人は、総返済負担率が一番ハードル高いかもしれませんね
でもこれくらい家計が健全でないとお金を貸してくれないという事ですね
貸す側に回ればこれくらい当たり前なのでしょう。

では民間銀行と比べてどんなメリットがあるのでしょうか?


メリット

①借り入れ手数料0円

②保証料0円

民間の銀行だと保証料が実質の金利を上げてしまいますが、
住宅金融支援機構であれば保証料は不要です。


金利は?

比較的安めですが2021年現在
団信に加入する条件で1.21%〜となっています。

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出典:三井住友銀行より

概ね民間の銀行やネット銀行もこの水準なので比較的低い金利だと言えます。

ちなみに民間銀行では店頭表示金利、店頭金利と書いているのをよく見かけます。店頭金利っていうのは民間銀行が独自に決められる金利の事で、ある条件を満たすと、値引きをしてくれます。

その値引き幅を優遇金利と言います。


5年ごとに金利の見直しあり

金利は今のところ安い傾向にありますが、
5年ごとに見直しがありますので注意が必要です。
市場の金利に左右されます。

たとえばすごく簡単に言ってしまうと、
日本の経済が豊かになれば市場の金利が引き上げられやすい傾向にあります
逆に今のような不景気だと消費を促すように金利を低くします。

ですので今後、日本経済が明るくなればなるほど金利は上がりやすくなりますが
現在デフレ脱却が出来ない日本ではもう少し先の話かもしれません

デフレだと物の価値が下がりお金の価値は上がります、この時
消費者は価値の高いお金を使わなくなるので市場にお金が流れなくなります。

この場合、政府はお金を使わせようとして市場の金利を下げるのです、
そうすれば高い買い物も安い金利で買えるのでお金が流れやすくなる仕組みです。

少し脱線しましたが、金利は変動型なのであなたに合ったリスク範囲で選択しましょう。


返済期間は?

35年まで可能です。


まとめ

今回紹介した
住宅金融支援機構の財形住宅融資の条件はかなり限定的になりますし、
少しハードルが高めな気がしますが
利用条件に当てはまる人、特に現在、財形貯蓄をしている人はオススメかもしれません、

ただ、団信の加入が別途必要なことと、貯蓄額が50万円以上などの条件があるので必ず自分で確かめてみてください、シミュレーションもありますので
積極的に使っていきましょう。

団信についてはまた解説しようかなと思っていますが、簡単に言うと住宅購入時の保険ですね

最後に、家を買うときのローンは民間銀行のローンだけじゃないんだよって事を知ってほしくて今回の記事を書きました、情報はお金を守る盾になりますのでね。
この住宅金融支援機構の財形住宅融資がオススメってことで紹介したわけではないのでご了承ください。

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