【ナンピンとは？】初心者が知っておくべきナンピンのメリットとリスクを解説！

こんにちは、トレーダーのかつです！

デイトレードを学び始めると、いくつかの戦略が目に入ってきます。
その中でも「ナンピン」は、初心者でもよく耳にする手法です。
しかし、正しい理解とリスク管理がないと大きな損失を招く可能性もあります。

そこで今回は、ナンピンの基本的知識やリスク管理までを初心者向けに解説します！

ぜひ最後までお付き合いください！

ナンピンとは？

ナンピンとは、すでに保有しているポジションの価格が下落した際に、追加で同じ銘柄を購入することで平均取得単価を下げる手法です。

具体的に言うと…

あるAという銘柄を、最初に1,000円で１00株購入したとします。
その後株価が下がり、900円で100株、追加で購入しました。

• 最初の購入: 100株を1,000円で購入

• 下落後に追加購入: 100株を900円で購入

このように下落後に追加購入したことによって、

• 平均取得単価が
(1,000円 × 100株 + 900円 × 100株) ÷ 200株 = 950円
となります。

①最初の購入: 100株を1,000円で購入　➡　平均取得単価：1,000円

②下落後に追加購入: 100株を900円で購入　➡　平均取得単価：900円
　（最初の購入は除く）

③ 上の①と②を合わせると、
(1,000円 × 100株 + 900円 × 100株) ÷ 200株 　➡　平均取得単価 ：950円

このように、平均取得単価が950円になるため、
株価が950円まで戻れば、損益は±0円になり、
1,000円まで戻れば、損益は＋10,000円となります。

「最初に購入した1000円まで戻らないと助からない…」という事態が、
「950円まで戻れば助かるし、1,000円まで戻れば利益が出る！」という状況に変わるわけです。

ナンピンのメリット

1. 平均取得単価の低下

下落局面で買い増すことで、株価が少し戻っただけでも損失が縮小し、利益に転じやすくなります。

2. 心理的安定感

適切な計画のもとで行えば、損失に対する不安を和らげることができます。

3. 相場反転時の大きな利益

下落相場から反転した場合、初期投資以上の利益を得られる可能性があります。

ナンピンのリスク

1. さらなる下落で損失拡大

ナンピン後に相場がさらに下がると、損失が雪だるま式に増えてしまいます。

2. 資金拘束

追加購入するための資金が必要です。これにより他のトレードチャンスを逃す可能性があります。

3. 過信のリスク

「いずれ価格は戻る」という希望的観測に基づいてナンピンを続けると、最終的に資金を失う可能性があります。

ナンピンを行う際の注意点

1. 必ず損切りラインを設定する

ナンピンは損切りを設定せず行うと非常に危険です。たとえば、
「保有額全体が○％減少したら損切りする」と事前に決めましょう。

2. 資金管理を徹底する

　ナンピンに使う資金を予め決めておきましょう。
「1回のトレードで全資金の○％まで」といったルールが有効です。

3. 銘柄選びが重要

業績が安定している銘柄や、テクニカル的に支持線が強い位置にある銘柄を選ぶのがおすすめです。

まとめ

ナンピンは、適切に使えば効果的な手法ですが、リスクが非常に高い手法でもあります。初心者の方は、まず資金管理や損切りルールを徹底し、小額から試すのがおすすめです。相場の流れや銘柄選びも重要な要素なので、常に冷静な判断を心がけましょう。

次回は具体的なナンピンを使った手法について解説していきます！

最後までお付き合いいただきありがとうございました！