"火花散る瞬間"
先日行われた「クラスマッチ」
それぞれのクラスがオリジナルTシャツを揃えて、球技やボードゲームなどで点数を競い合うという、おそらくほとんどの人が通ってきたであろうイベント。
準備も含め色々な意味で、記憶に残る2日間になった。
日程、施設の調整、雨天時の案、Tシャツの要項、用品の準備、教員や生徒の配置、、、。
やることが多く、クラスマッチ前1週間くらいは毎日22:00〜23:00くらいまで準備をして、疲れ果てて夕飯は毎日コンビニで買って帰り、お風呂を沸かすも沸くまでの間にベットで寝落ちする毎日。
頑張っているつもりではいたが、別に「しっかり進められていた」わけではなく、自分の要領の悪さが嫌になった。
出張も重なる時期なので色々なことが後手後手になってしまい、先生方にはだいぶご迷惑をおかけしてしまった。
前向きな気持ちで一緒に準備してくれた生徒や先生方には感謝しかない。
迎えた当日。
いかんせん寝不足で朝から疲れていたので、何事もなく無事に終わればいいな。先生方や生徒から運営についてクレームが来なければいいな、くらいに考えていた自分の目の前に意外な光景が広がっていた。
いつもはちゃらんぽらんな子たちがハキハキと言うべきことを言い、テキパキと仕事を進める姿。
死に物狂いで勝ちを目指し、勝てば抱き合い負ければ大泣きする姿。
いつもは絶対一緒にいないような子たち同士が声を掛け合い、お互いを鼓舞し、円陣を組み、ハイタッチをする姿。
まー普段がちゃらんぽらんすぎるぶん、ところどころアラは出るけれど、、
やるときはやるんだな、みんな。
と、割と本気で涙が出そうになった。
たぶん泣いていたと思う。
そんなことを感じながら2日目も残りわずかになってきた頃。
ある生徒が「せんせー、決勝はアリーナ(いちばん生徒が集まっている場所)でやりたいんだけど!」
と言ってきた。
うーん、当日の日程は決まっているし、時間はカツカツなんだよな。
今までそんなこと言ってくる生徒はいなかったし。
でも3年にとっては最後だしな。確かにそうしたら面白いかもな。
色々考えた結果。
割と裁量を持たせてもらえていたので、もうどうにでもなれ、最高に盛り上げてやろう。先生方にはあとで怒られればいいやと思い、もともと同時刻&複数会場で設定されていた各種目の決勝戦の時間を1種目ずつ、全校生徒が集まっていたアリーナでやることにした。
全校生徒約600名がアリーナで各種目の決勝戦を観戦。
すごい雰囲気になった。
各種目の選手紹介
入場曲をかけた選手入場
生徒、教員による実況、解説
ぜんぶ予定にはなく、事前の打ち合わせもなかったが、みんな楽しく全力でやってくれて、不思議なくらいうまくいった。
だいぶ終了の時間が押してしまったけど、管理職はじめ先生方や生徒たちからお咎めはなかった(早く帰りたかった人たちごめんなさい🫢)
"自分の仕事の火花散る瞬間"ってこれなんだな
と思った。
スポーツを通じて、
自分と仲間のために頑張る、全てを出し切る
最高の時間、感情を共有する
応援し応援される
人がつながる
ということ。
普段、ルールを守れない子たちの指導が立て込んできたり、授業に興味がない態度をあからさまにとる生徒を見ると「自分のシゴトってなんなんだろうか」みたいなことを感じる時がある。
仕事とは人の役に立つこと
であるはずなのに、なんかその本質からずれているような。
自分の仕事は誰を幸せにしているんだろうかと。
彼ら彼女らは、エネルギーを持ってる。
本人も気づいていないくらいのおっきなエネルギーを。
それを引き出しきれないのは指導者の責任であり、それと同時にどう引き出すかという部分がいちばんの醍醐味でもある。
もうやりたくないくらいのストレスフルな準備(来年も任せてもらえるならもうちょい計画的に、、笑)と、本番の最高の雰囲気。
みんなで創り上げた、忘れられない時間になった。