雑魚寝
家族で旅行に行きました。
時はGW。
今回、北陸界隈を目指し、
福井のとある漁村の民宿に泊まりました。
昭和のレトロ感あふれる街並み。
ワクワクがとまりません。
今回、
おじいちゃん・おばあちゃん、
その娘2人の家族(私は娘ムコ)+孫、
合計3家族、総勢9人。
これが一つの大部屋に通されました。
すなわち、1つの部屋で雑魚寝をすると言うことになります。
大阪の一般家屋に暮らしている自分としては、
この大部屋で雑魚寝と言う経験は、高校の修学旅行以来となります。
かつ、男女混合での雑魚寝と言うのは、
ひょっとすると記憶にある中では大学生以来かなと思われます。
家族となれば、もはやはじめての経験となります。
では、まず誰がどこに寝るのかと言うことから始まります。
大体、ここで場所をまず選ぶのは、おじいちゃん。
つまり、組織の中で1番偉い人(スポンサー)です。
2番目、3番目に決めるのは、
普段からわがままを通すことが慣れている人や
あるいは子供。
残りの場所は、それに合わせて動く
おばあちゃんやパパママが決めていきました。
雑魚寝と言う言葉は、
「大勢の男女が入り交って雑魚のように寝ること。関西の花街で客と芸妓などが1室に寝ることをいったことから始った」(ネット情報)
のようです。
言葉はさておき、文化としては古来から日本のものと思います。
この雑魚寝の場所決めの中で、
自分の上下関係を把握し、
立ち位置を確固たるものとされたことを感じました。
それだけでなく、雑魚寝から色々学びがありました。
たとえば、寝る時間起きる時間について。
これは、ともに同じタイミングとしなければなりません。
雑魚寝を通じて、集団として生活していくために必要な
空気感の察知力、同調して生きる
と言う日本人としての必須の素質が植え付けられるかもしれないと感じました。
雑魚寝が先にあってこの日本人の素質が植え付けられたのか、
日本人の素質ゆえに雑魚寝となったかはわかりません。
雑魚寝によって確実にその素質は磨かれます。
また、1部屋しかなかったら着替えがとっても不便です。
着替えの時には、女性陣がソワソワし始めることを男連中は察知し、部屋から出て他のことをしておかなければなりません。
これにより、暗黙のコミュニケーション能力を身につけます。
また臭いの出るもの、音の出るものは極力控えなければなりません。
人前で守るべき最低限のマナーを身につけることができます。
普段習慣にしている寝る前のスマホなども消灯に合わせて終了することになります。
これは、視力の劣化を食い止めます。
このように、規則正しい生活がに着くのはメリットになります
また、日本人としての社会生活を送るための素質、心身を整える生活リズムを身に付けるという点において、雑魚寝は相当優れた方法と思います。
しかし、
オセロを全て白から黒へとひっくり返すがごとく、
全てを台無しにさせる言葉を見つけました。
「雑魚寝って・・・プライバシーないやん」
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