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弥生ちゃんは三月生まれではない

3月になった。noteを始めて2週間以上経った。これまで毎日更新できている。よく続いているなと思いつつ、これからも続けていきたいとも思う。

3月の旧暦は弥生。友達にその名前の子がいるが、7月生まれだ。なんで、と突っ込んだことがあるが、本人からなんと返ってきたんだっけ。忘れた。とにかく明らかなのは、

弥生ちゃんは三月生まれではない

三月の空に託すもの

3月といえば、「プレバト」で春風亭昇吉さんが詠んだ俳句も記憶に残っている。

三月の空に託せるものがない

卒業、旅立ちを経て、これからの未来を考える時期。希望溢れる未来を考えたくても、取り残された気分になることがある。

坊主頭を風が撫でた

もう一つ思い出したことがある。それは大学に入学する前のことだ。男子校を卒業して、田舎町を出て、都会へ引っ越した。浮足立つ雰囲気のなか、僕は髪を切りに行った。

おしゃれな美容室ではない。地元の高校生とかおっさんとかが通っていそうな理容室だ。
ちゃらちゃらした茶髪ではない。僕は思い切って坊主にした。

三月の終わりに髪の毛がない

理容室を出て、坊主頭を風が撫でる時の寒さを今でも覚えている。

あの時も、今も、何もない

ただの偏屈な男だったのだ。そして、それは今もそうなのかもしれない。でも、まっさらな気持ちで新生活を迎えたい。そう思ってもいたのだ、きっと。

思い込みをなくして、まっさらな気持ちで。こみ上げるものはなくても、あの時胸に誓ったはずだ。それから倍以上歳を重ねた今も、同じようにしていたい。

そう感じて、迎える四十歳の三月だ。


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