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これぞ健さん映画の決定版 !!

高倉健さんについて、短く書いてみる。

網走番外地シリーズ・望郷編


本格的に、健さんファンになったのは、中学生後期のころだから早60年近くなる。
最初に惹かれた作品は、健さんブームがブレークしたころの「網走番外地シリーズ・望郷編」。次いで「昭和残侠伝シリーズ・死んで貰います」もお気に入りの一つ。いずれも昭和40~45年代にかけてつくられた作品だ。
それと、もう一作は、昭和53年人気が一段落した頃の、「この三本は健さん映画のベストスリーと心の中に刻んでいる。
この三作は、後年の「新番外地シリーズ」で起きるドタバタ劇よりも、映画のスジと質、出来上がりが素晴らしい。
何より、ストーリーの展開がスムーズで、飽きさせないコンパクトな作品だ。
その、「番外地シリーズ・望郷編」は、シリーズ最高作品としても評価が高い。
主人公の故郷、長崎を舞台に、ハーフの女の子との「お涙ちょうだい … 」的要素と、杉浦直樹さん扮する殺し屋「人斬りジョージ」との義理人情が上手く絡みあい、渡世の掟に縛られた男同士の葛藤、見えない糸で結ばれる二人の立ち位置がスピーディーに描かれている。さらに、健さんと杉浦さんとの台詞のやり取りが抜群に楽しい、闘いが終わって、ラストシーンは切ない音響効果とが相まって、シリーズ最高作品に相応しい出来上がりとなっている。
もう一つ、任侠映画「昭和残侠伝・死んで貰います」は、こちらも、シリーズ最高作品として評価が高い。内容は、実家・料亭の跡目相続にまつわる盲目義母との情のふれあい、そこに絡む義理人情の世界を、藤純子さんとの慕情も織り交ぜ、それを受け入れる健さんの姿を珍しく描いている … 最後は、お馴染み定番となった助っ人・池部良さんとの道行き場面がかぶり、「唐獅子牡丹」のメロディーが絶品で際立つ。
両作品とも、健さん人気を決定づけたものだけに、自分のお気に入りで宝物として大切な任侠映画である。
#高倉健


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