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道をあゆむ3 種をまく

「種も仕掛けもありません。」と手品師は言いますが、種も仕掛けも手品師は準備しています。


「蒔かぬ種は生えぬ」と言われます。物事の原因のない所に結果はありません。準備や努力を何もせずによい結果が得られるわけがないのです。


種という表現は植物の世界だけでなく、人間の営みにも使われています。



種をまけば、芽が出てきます。ヒマワリの種をまけば、ヒマワリの芽が出てきます。タンポポの種からはタンポポの芽しか出てきません。

種をまいたら、その種通りしか生えません。

悪い結果が出てきても「自分で蒔いた種」となってしまうのです。


良い種を蒔けば、良い芽が出ます。

悪い種を蒔けば、悪い芽がでます。



それでは、種をまくだけでしっかりと生えるのでしょうか??


答えはNOです。種子には自力で発芽できるものもあれば、手をかけないと発芽しないものもあります。枯れてしまう場合だってあります。

ですから、種を仕掛けた手品師は、観客を喜ばすために、手品が成功するまで種を隠し続けます。芽が出るまでに手間暇をかけているのです。


良い芽を出していけるようにするには、良い種に手間暇をかけてあげる必要があります。

良いことを一度するだけでは良い芽が出てこないので、しっかりと手間暇をかけて育てていきましょう。


良いことをすれば良いことが起きます。

ただし、良いことをしただけで良いことが起こってくるだろうとたかをくくり、何もしなければ、せっかくの良い種も枯れてしまうでしょう。


一回良いことをしただけで満足せず、続けていくことが幸せを掴む一歩なのです。



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