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TokyoNode XRParade開幕!未来の都市を体験しよう

自己紹介

こんにちは!
XRでなめらかな社会の実現を目指しているかっつーです。
IwakenLabというバイネームで活躍することを目標とした学生技術系コミュニティに所属しながら、TNXRという森ビルさんやTokyoNode Labさんと共同で運営しているコミュニティのリーダーをやっています。

このツイートにあるように、10月4日からTokyoNode XRParadeが大々的に虎ノ門ヒルズステーションタワーにて開催されます。
アートからビジネス活用、ゲームから感覚過敏まで本当に多岐にわたるジャンルのXRコンテンツが展示されます。

そのうちの一つを僕らのチームで展示させてもらうことになりました。
今回の記事ではその内容について書きます。


TNXRとは?

森ビルさんが世界に向けて発信する都市を目指し情報発信拠点としてTokyoNodeという場所を作りました。TNXRは都市XRコンテンツの実装を目的とする団体でそのTokyoNodeXRの略です。

そしてTokyoNodeLabが手動するデジタルツイン環境を活用した都市を拡張するAR体験プロジェクトの一環として開催されたハッカソンイベントが2024年2月10日に閉幕し数ヶ月が立ちました。詳細はこちら

その後、ハッカソンでのプロダクトの実装クオリティの高さやアイデアの質、TokyoNodeLabとの連携による社会的シナジーなどを見込んで新たな都市XR実装コミュニティが誕生しました。

それが「TNXR」です。

このTNXRでは、「好きな技術で新たな都市体験を創発する」ことをミッションとしたコミュニティです。

このコミュニティのメンバーがメタバースアワードで最優秀賞を獲得したり、東京ドームXRハッカソンでImmersal賞を受賞したりと、数々のメンバーが楽しく開発を楽しんでいます。

過去開催したイベントはこちら
空間コンピューティングイベント
AppleVisionPro本発売記念イベント

TokyoNode XRParadeとは?

「TOKYO NODE "XR PARADE" created with TNXR」はグローバルビジネスセンター虎ノ門ヒルズで開催される、最先端のXRコンテンツやデバイスを体験できるイベントです。
2024年2月に開催された「TOKYO NODE ”XR HACKATHON” powered by PLATEU」の受賞作品はじめ、ハッカソン初の都市XR実装コミュニティ「TNXR」のメンバーの作品を体験できます。

詳細ホームページ

都市の中でXRコンテンツを大々的に展示するようなイベントはなかなかありません。それも大規模な商業施設にてその施設専用のデータを用いながらイベントを開催している事例は他の日本の都市でもほぼないと思われます。

XRParadeで僕がどのようなものを展示するのか?

ディスプレイの光、水のせせらぎ音、出来立てのパンの匂い——私たちが暮らす都市に溢れる感覚刺激に、日常生活の彩りを感じる一方、ふとした瞬間に「光が眩しい...」「少しうるさいな」「匂いがしんどいかも」などと感じることはありませんか?
都市の中には「感覚過敏」を持つ方々がいます。五感を始めとする諸感覚が敏感で、辛さを伴うほどの強さで感覚刺激を感じる状態であり、日常生活に困難を抱えることもあります。 XRセンサリーマップではこうした困難を軽減すべく、感覚刺激を「拡張」技術で「縮小」する方法を提案します。本作品を通じて「多様な人々が誰一人取り残されず、快適に過ごせる都市」について一緒に考えてみませんか。

https://www.tokyonode.jp/lab/events/openlab2024_xr_parade/index.html

僕らのチームで開発し展示するのは、感覚過敏の方々が安心して外出できる社会を目指して、AR SensoryMapというものを開発しました。

感覚過敏とは、五感をはじめとする諸感覚が過敏で日常生活に困難を抱えるような症状のことを指します。

このプロダクトを開発するにあたっての裏話をお話しします。

このXR SensoryMapを開発する前に実際に課題があるのかどうか、感覚過敏の方々にヒアリングを行いました。するとその方達が本当に人知れず多くの悩みを抱えていることがわかりました。

例えば、「看板が眩しすぎて辛いので毎日サングラスをかけています。」「広告ディスプレイが眩しくて見れないんです。」「広告の音がうるさすぎて毎日ノイズキャンセリングをしています」「床の反射が眩しくて辛いです」
などなど。

世界は自分たちの想像以上に複雑です。

自分の感覚が万人に共通するとは決して限らず、誰もが異なる感覚世界を生きていることが分かりました。

そんな感覚過敏の方々が安心して外出できるように、XRでできることとして、眩しいディスプレイや看板を覆うようにARオブジェクトを配置することで、マスキング・フィルタリングするようなプロダクトを開発しました。
拡張技術を用いて、あえて感覚刺激を縮小するような使い方をチャレンジしてみました。

今回の展示の目的は、この技術がすごい!ということを見せたいというよりは、

  • 世界には人知れず感覚が過敏になって日常生活に困難を抱えている人がいるということ

  • 都市の中には多くの情報が増えすぎてしまっていないかを問い直していくこと

  • もしかしたら、あなたも感覚過敏という症状を持っているかも知れない。

といった気づきを与えられたら良いと考えています。

今後センサリーマップをどうしていきたいか?

今後センサリーマップをどうしていきたいかというと、僕らは二つのものを同時並行で開発していきたいと考えています。
一つ目は、3Dのセンサリーマップです。

センサリーマップとは、感覚過敏の方々向けに作られている感覚刺激情報が記載された2Dのマップのことです。
しかし、この2Dのマップには二つの課題があります。

  1. 2Dマップだと情報に具体性がなく、現地のイメージが掴みづらいこと

  2. 3次元的な情報がないため、どこから感覚刺激が来るのかわからず対応がしづらいこと

の二つです。

この課題を解決するためにセンサリーマップを3Dにすることで課題解消を行います。

二つ目はAR SensoryMapです。
こちらは将来的な話にはなりますが、ARグラスが普及した未来では町中に広告や自分にとって重要ではない情報が流れてくる可能性があります。環境から与えられ、注意を常に削いでくるような未来に僕は反対です。
そのため、誰もが自分自身の時間と注意に集中できるような未来を作るために、情報を削減しながら自分の意識に集中できるAR SensoryMapです。

まだまだ道半ばですが、一つ目の3Dセンサリーマップに関しては商業化を行い、必要とされる施設にて開発を進めていきたいと考えております。

もしこの記事を見ていただいた方の中で、XRセンサリーマップに関心がある方や活動に共感していただいた方、XRセンサリーマップを施設に取り入れたいといった方はTwitterのDMにてお伝えいただけますと幸いです。

まとめ

今回のTokyoNode XRParadeはイベントが盛りだくさんです。
XRコンテンツの展示だけでなく、Perfume Disco-Graphy〜25年の軌跡と奇跡であったりや、VOLUMETRIC CREATIVE WORKSHOPANNUAL EXHIBITIONなどTokyoNodeラボの施設や今までの取り組みなどをフルに公開するような超絶貴重な展示を行っております。

虎ノ門ヒルズ駅の改札を抜ければ、そこはもうパレードです!!
ぜひ立ち寄っていただけると嬉しいです😊!


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