教えることは教わること、教えることで得られる自分の力
学生時代、試験勉強や部活など、人に教えることによって自分自身も身についたこと、上達した経験のある方は多いのではないでしょうか。
以前、先輩経営者の方に講演いただいたときに仰ったのは、
「スピーカーが誰よりも学んでいる」
ということでした。
一般的には、講演会などは、「講師」が教える側、「聴衆」が教わる側というのが普通の考え方だと思います。
ただし、僕自身もありがたいことに呼んでいただきお話しすることがあるのですが、本当に毎回学びが多く、貴重な体験をさせていただき感謝しています。
色々な要素があると思いますが、ピックアップでご紹介してみます。
まずは、「自分の考え方が整理されること」です。
何のためにやっているのか、当初の目的は何で今もなぜやる必要があるのか。
それをやることがベストな選択なのか、もっと良い方法はないのか。
人に話す、伝えるというのは、話す内容について「知っている」以上に、同じ事柄であっても様々な側面、視点を持って向き合うとても良い機会になります。
Aさんからしたら… Bさんからしたら…
そうした相手の気持ちに寄り添うことで、元々自分が認識していた側面だけではわからなかった気付きを得て、より確信を持って取り組むことができます。
次に、「フィードバックが受けられること」です。
これは何も真っ向からの反対意見だけでなく、あなたが話しているその瞬間の目の前の人一人一人のリアクションも全てフィードバックです。
人の顔は不思議なもので、その人が理解できているのかモヤモヤしているのか、貪欲に学んでいるのか斜に構えているのか、壇上から見るとまさに一目瞭然です。
もちろん、僕や僕の仲間が諸先輩方にお話しいただくときには、周りの誰よりも吸収して、次回お会いするときに「あの時のアドバイスのおかげて結果が出ました」と胸を張って会えるように心掛けています。
ただし、人に教えるときに気をつけなければいけないのは、上下関係ではなく一緒に悩み考えることです。
あなたができなかったことをできるようになったように、わからないことをこれから身につける人がいれば、目の前の人と共にいることです。
僕が事業に取り組むと決めて今も学び続ける中で、師匠には本当にお世話になり、自分以上に信じていただいていることが本当に感謝してもしきれません。
もしあなたが何か教えを乞われた時は、お伝えする方のためにも、あなた自身のためにもぜひそのチャンスを掴んでみてください。
僕自身、これら言ったことを誰よりもやり切って、その学びを事業の拡大に繋げていきます。