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LANCH 9期目。いつまで僕はコピーライターなのだろう、の期です。

3月1日からLANCHも9期目に突入しました。

……と、約2ヶ月たって書き出す時点で、今の状況が窺い知れますね。はい、バタバタしてます。

昨年の秋ぐらいから、どうにももキャパギリギリで綱渡しておりまして、ようやくひと心地ついたのがここ数日、というところ。どうでもいいですけど、なんで忙しいときのことをバタバタ、って呼ぶんですかね? 最近バタバタでさー、なんて言うけど、赤ちゃんが手足をあばれさせているみたいで、大の大人のセリフじゃないですね。まあ、どうでもいいんですけど。

とにかく弊社の8期が終わりました。このような着地です。

クリエイティブの伸びが予想外

左ききの道具店は堅実な成長。そしてクリエイティブが急進。忙しかった分、ちゃんと成果が出て良かった。ご依頼いただけるみなさま、左利きのみなさま、本当にありがとうございます。

個人的には、クリエイティブの数字が伸びたのは嬉しい誤算でした。何しろ僕だけですからね、ここ担っているの。40歳のコピーライターただひとり、いわばフリーランスと何ひとつ変わらない体制のわけです。

ありがたいなーって思いつつ、これには結構驚いていて。5年前にこんなnote書いたんですけど、45歳でコピーライターとしての寿命は終わりだなって感じてたんです。

受託の仕事はある程度まで気合いや効率化で伸ばせる。しかしどこかで必ず頭打ちになる。人間のキャパには限界があるもんね。だからこそ、需要があるうちに別の柱を育てようと左ききの道具店を始めたのですが、この終わりが見えてきたタイミングでの個人の伸び。

「コロナ収束の空気で業界が上向いただけじゃない?」と簡単に片付けちゃってもいいんですけど、こういう目に見える変化ってその裏に大事な気づきがある気もするし、これを機にスキルの棚卸しをしてみたらいいかも……なんて思ったりもしたんですけど、実はこれ考えるまでもなく、

左ききの道具店の成長に伴う、僕の役割変化

が最大の要因かなーっと。

開店から5年ぐらいかけて徐々に売上も認知度も上がってきて、それに伴って僕の役割も

コピーライターの加藤

左ききの道具店を運営しているLANCH代表のコピーライター加藤

になってきた。

つまり「コピーライター」という職能に加えて、ゼロから始めて約5年運営している「新しいお店、新しいブランドの開発・運営経験」をかってもらっているのかなと。

左ききの道具店の運営業務による知見は、お店のコンセプト設計からECショップの開発、運営、プラットフォームの移転経験、デジタルマーケへの投資とその結果、日々の配送やお客さまとのコミュニケーションや越境ECへの準備ややっていることなどなどなど、書き出すとめちゃくちゃある。

このひとつ一つが、そのまま活きた知見として喜んでもらえる場合もあるけれど、何より、これらの経験を通して僕自身の「モノを売る」ことへの解像度が上がったことが相当に大きい。

ゼロからお店のコンセプトをつくること。
ゼロからオンラインストアをつくること。
ゼロからSNSのフォロワーを増やすこと。
ゼロから独自のコンテンツをつくること。
ゼロから新しい商品を開発していくこと。
そして、1から3にしていくために・・・

ということを実際に体験し、その大変を理解した上で、クライアントのブランディングや情報発信のお手伝いをすることは、たぶん僕が認識している以上にクライアントの安心感や納得感につながっているのではないかと思うわけです。

僕はコンサルタントではないしビジネスプロデューサーでもない。財務諸表と睨めっこしながら事業改善策を提示できないし、売上アップの約束もできない。

あくまで、コピーライター。

情報を収集し、整理・分類し、優先順位をつけて取捨選択し、伝えるべき人に伝わるような言葉に昇華する。そして、このサイクルを回し続ける。

その職能を、広告より商売に向けて実践していく先に、自分がどのような役割になっていくのかしら。まだよく分からないけれど、少なくとも、求めてくれる人は増えているので、このまま進んでいこうと思います。

……とはいえ、そろそろ別の肩書きも必要になるのかなー。。

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加藤 信吾|LANCH Inc. 左ききの道具店
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