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妻がツイッタラーになりました。

今年の年末年始はたっぷり休んでしまったので、進行中に休みに入った仕事が急に動き出して、にわかにバタついている。うん、わかってた。去年からわかってたし、なんなら実家に帰省している間もわかってた。でも、ムスメと遊びながら仕事の考えることは無粋じゃない? なので仕方なく、仕事はじめから粛々と書き続け、考え続けています。今年も忙しくなりそうです。

閑話休題。

左ききの道具店が、着実にその広がりを見せています。昨年の8月からほぼ5ヶ月。どう変わったのかざっくり数字で見てみます。

・商品点数 5→35
・note記事 1→11
・facebook「いいね」 0→74
・twitterフォロワー 1 → 2,275

特にtwitterの伸びがいい。グラフにするとこんな感じ。

世の中には、一晩で何万と増えるバケモノみたいなアカウントがたくさんあるので、そこと比べたら話になりませんが、まったくの無名から始めたにしてはいい調子だと思う。僕が5年前に開設したフォロワーの9倍ぐらいある。すごいぞ。

この伸びの要因は、左ききの道具店という左ききに刺さりやすい名前とか、シロクマの可愛さとか、いくつか想定されるのだけれども、最も大きいのはアカウントを運営している店長(弊妻)によるところが大きい。

彼女が毎日何かしら呟き、コミュニケーションをし、販促をし、ときにオフ会(的なもの)に飛び出した結果が今につながっている。すごいぞ、弊妻。

ただ、この結果だけ見ると、彼女が元々SNSの才能を持っていたように見えるけれども、それはちょっと違う。彼女のfacebookは年に一度更新するかどうかだし、彼女のプライベートのtwitterのフォロワーは100人未満。インドア派で大勢の人がいるところが苦手だし、ブログなんて一度もやったことがない(多分)。

発信者という意味では、およそ適さない性質なのに、今の彼女を見ると実に活き活きとスマートフォンを見つめている。朝起きたらツイートして。美味しいごはんができたらツイートして。面白い漫画があったらツイートして。ついでに告知や商品の紹介して。左ききさんに関わる記事はリツイートして。

ひとつひとつをつぶやきを取り上げてみると、実にどうってことのないものばかり。でも総体としてみると、ここには確かに彼女の息づかいがあり、人格を感じる。ああ、妻は「左ききの道具店」に本当の意味で向いているんだなぁと思う。

僕は、才能という言葉があまり好きじゃない。天から贈られたようなギフトは確かにあると思うし、それはとても素晴らしいもの。でも僕にはないし、99%の人にもない。ないうえで、どうにかこうにか自分の役割を見出し、社会と自分を関係させていくわけで。その日常の営みに、才能という言葉がちょっとそぐわない気がするのだ。

それより僕は、「向いている」と言いたい。これは、適正としての向き不向きじゃなく、もっと言葉通りの意味。つまり「目も手も心も、対象に向いている」ということだ。

わき目もふらず対象を向いていたら、自然とそこには自分が宿る。自分が宿れば、自分のようにその対象を愛せるし、その温度は必ず他人にも伝わる。それは職業にしろ、作品にしろ、商品にしろ、対人関係にしろ、同じじゃないかなぁ。

そんなことを思いながら、スマートフォンとにらめっこしている妻を眺めている。

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加藤 信吾|LANCH Inc. 左ききの道具店
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