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就活生を応援する言葉に悩む面接官
今週も面接ラッシュ。
朝から夜まで就活生のお話をお伺いしています。
さて、今日は面接のクロージングにどんな言葉をかけるのが良いのだろうという疑問を。
一通りの質問、逆質問が終わると、面接はクロージングに向かう。
必ず伝える言葉はいくつかあるけれど、まずはこの2つ。
「今日は忙しいところ時間をとってくださってありがとうございます」
「答えにくい質問もあったかもしれませんが、たくさんのお話を聞かせてくださってありがとうございます」
この2つに加えて、季節や会話の流れにもよるけれど、私は何かしらの応援メッセージを伝えて面接を締めくくることが多い。
例えば、
「寒い日が続いていますが、体調管理には気を付けて就職活動を頑張ってください」とか、
「就職活動は大変なこともあると思いますが、納得のいく進路が見つけられるように頑張ってください」などなど。
合格・不合格に関わらず新卒採用の面接時にはこういった言葉をかけることが多い。逆に中途採用でこういった言葉をかけることはほとんどない。
あまり意識していたわけではなかったけれど、なんとなくそのような使い分けになっていたことに気が付いた。
恐らく無意識のうちに「就活生は自分の進路について迷いや悩みがある」という思い込みや「複数の企業の中から1社を選ぶことに困っている」あるいは「就職活動に対して何かしらの悩みや問題を抱えている」という思い込みがあったのだろう。
人によっては純粋に楽しんでいる人だっているだろうし、自分の進むべき道をとっくに見出しており、悩みなどとは無縁の人もいるかもしれない。
正解が分からない以上、余計なことはする必要が無いと考える人もいるかもしれない。
けれど、偶然にも人生の岐路で出会ったものとして、或いは一人の中年のおじさんとして若者を無条件に応援したいという気持ちがフツフツと湧いてきてしまう。
「どんな道でもあなたらしい選択を」
一瞬良さそうかと思ったけれど、自己分析に悩みまくっている人からすれば「自分らしいって何だよ!?」と怒りのツッコミが来てしまうかもしれない。
「健康に気を付けて頑張ってください」
無難!THE無難。(実際、今日も何度か伝えた)悪い声掛けではないけれど、面白みやインパクトには欠けるか。それに言われなくても気を付けているだろうし。
「貴重な機会だから楽しんでね!」
うーん、これも何か押しつけがましい気もする。
就活生の何割かはきっと就活なんてしたくないと思っているかもしれない。楽しむなんて見当違いだと感じるかもしれない。
とまぁ、こんな風に不要な妄想をしながら、ちょっとだけ真面目にどんな言葉をかけるのがよいのか、考えていました。
実際的には、面接の前半で確認した就活の状況や、就活の軸みたいなところと絡めながら、ソフトに一言を伝えるのがよいのだろうなぁ。
どんな就活生にも使える万能の一言があればいいのに。
(でも、実際にそんな言葉があったらすべての面接官が使いそう。そしてすぐに陳腐化してしまいそう)
さ、明日以降も面接頑張ろう。
いいなと思ったら応援しよう!
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