キャリアの伴走者に選ばれて良かった話。
先日からキャリアコンサルタントとしてご支援させて頂いていた方の転職が無事に決まり、つい先日、現職の最終出勤日を終えたということで、振り返りのご面談を行った。
「転職が決まった」と書いたが、私は転職エージェントではないので、求人の紹介などは一切行ってはいない。
私が行ったことは、こんな感じ。
・転職する?しない?期の気持ちと状況の整理
・転職活動(初期)のキャリアの棚卸と強みの確認
・転職活動(中期)の面接対策と面接の振り返り、及び選考中企業に対する志望度確認のための掘り下げ
・転職活動(後期)の面接対策とオファーの条件確認
・転職活動(後期)退職交渉の進め方アドバイス
・全体の振り返り
特に、転職をしたいかどうかという動機やキャリアの理想像の具体化みたいなところは力を入れて行わせて頂いたかな。
後は、面接の振り返りやオファー内容の確認などは私自身が企業人事として働いていた時の経験をモロに活用させて頂き、どういう意図が込められたオファーなのかというところを紐解いたり、入社日の調整などのコミュニケーションの進め方などについても、アドバイスをさせて頂いた。
そして、最後の振り返り。
クライアントの意向としては、次のステップに向かう前に、きちんと整理をして、新しいキャリアにどのようなマインドセットで向かっていくかを確認しておきたいということだった。
振り返りの内容としては、良かったところや課題に感じたことなど、順番に確認をしていくようなベタなコミュニケーションを中心に行わせて頂いた。
相手も基本的な確認だということは理解をした上で、改めて自分の言葉で転職活動がうまく行った要因や、自分自身のキャリアのどのような点が評価されたのか、自分の強みがどのようなところなのか、そういったところを具体的に話しながら、確認を行った。
振り返りの中で、私にとって印象的だったのは、
クライアントの「振り返ったことで、やっと腹落ちした気がする」という言葉。
クライアント自身でも、考えていた部分はあったものの、きちんと言語化出来ていなかったことに対して、私が対話と質問を行うことで、言語化することができ、思考が整理されたということらしい。
また、自分の頭だけで考えるのと、誰か他の人の視点を借りて行うのとでは、深掘りの仕方やフォーカスを当てるポイントが違ってくるので、同じ情報であっても、捉え方に拡がりが生まれ、多角的な解釈が出来るようになったとも言ってくださった。
私の立場としては、振り返りに関しては、情報は全てクライアントの中にあるので、それをどう拾い上げるか、どのように捉えていくか、クライアント自身が気づいていないところはどこか、そういったことに注力して会話を進めさせて頂いた感じ。
とにもかくにも、腹落ちして、新たな気持ちで次のステップに向かう事ができそうということで、ヨカッタヨカッタ。
さらに嬉しいことに、転職後も定期的な振り返りの機会を持ちたいということで、引き続きキャリアに伴走させて頂けることになった。アリガタヤリガタヤ。
転職は一つのきっかけでしかないから、クライアントさんの今後のキャリアがどのように変化していくか、私としても楽しみ。
いやー、よかった。