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オレは赤影、仮面の忍者赤影
おっさん、いきなりどうした?
そんな声が聞こえてきます。
こんなご時世で滅入ってはいるけど、まだ正気は保っているね。
皮一枚でつながっているね。
先日のまな板アートをお披露目した時、なんかのキャラクターに似ていると思ったのに、どうしても思い出せなかった。
そこで、記事本文を見てくれる方にお願いをしました。
どなたか「このキャラクターに似てんじゃね?」ってあれば、お手数ですがコメント欄でも、伝書鳩でも、糸電話でも、念力でもよいので教えてください。
糸電話を受け付けていたんだけど残念ながら鳴らず、夕暮れに黄昏れました。
伝書鳩が来たら労をねぎらってあげようと思って、ご飯を準備して待っていましたが来ませんでした。
やっぱり犬のエサはだめかぁ ('ω')
とおもって、パンを準備したんだけど待てど暮らせど伝書鳩は飛んで来ませんでした。
その日は涙で枕を濡らして床に就きました。
念力も送ってもらえなかった。。。
でも、でも僕の記事を読んでくれたたくさんの方が、このキャラに似てんじゃね?ってコメント欄に書いてくれたの。
No.6 CH. さん
岩下さん
みこちゃん
洋介さん
HIROさん
みんな、こんな僕のお遊びに付き合ってくれてありがとうございます。
本当にうれしかったです。
でね、実はこの記事を公開した翌日の深夜、ふっと僕の頭に「オレ」が誰かが下りてきまして。
あれ?もしかしたら誰かが念力を送ってくれたのか?
それがあまりにも昔懐かしいキャラだったので、だれもわからんだろうと、まぁ今週のどこかで「みんな、わかったよーん」的な記事を書こうと思っていたら、HIROさんがコメントで言い当てた。
このキャラ、たぶん反応できる人は40台後半以上の男性。
それは、タイトルの通り、
「仮面の忍者 赤影」
説明しよう(←これも懐かしの言い回し)
「仮面の忍者赤影」は、漫画界の巨匠「横山光輝」原作の忍者マンガ(1966年)。その実写版が1967-1968年に放映されて人気を博した。1980年代にリメイクでドラマやアニメが放送されてるのだ。
ま、詳しくはウィッキーに聞いてください。
こうして隣に並べて比べてみるとしっくりくるね。
髪形が超特徴的。
赤影の髪形はキャベツを黒く塗って乗っけてたんじゃねえの?
僕は1973年生まれなので、再放送を見てたんだね。
今の人が見ると笑っちゃうような特撮シーンだけど、50年以上も前の技術で、みんなが一生懸命考えて、工夫して撮影していたんだろう。
でも僕は昔の特撮やアニメにとても人間的な温かさを感じるよ。
例えば、爆破シーンとか今はCG加工とか実際に爆破させなくても映像を合成してできてしまう。
アニメだって昔は人が一生懸命手描きで書いていたのが、パソコン操作で簡単にコピーしたり、色付けしたりできてしまう。
もちろん、そういった進化はとてもいいことだし、そんな進化があることで、働いている人が楽になり、発展していくんだろう。
でも、短い期間で本当にたくさんの作品が生まれ、たくさんの作品が埋もれていく。
僕が幼少の当時は、結構いろんな実写ドラマやアニメは毎年のように再放送されていたけれど、今はそんなに短期間で何度も再放送されないのは、ひっきりなしにできてくる数えきれない作品が、昔を懐かしむことをさせてくれないのかもしれないな。
さてさて、今の今まで赤影のことなんてすっかり忘れていたのに、先日パスタを作った時の配置が赤影に似ているっていうことは、なんだか体の中の細胞が覚えていたような、そんな気がしてなんだか幼少からの記憶をちょっとだけ辿りたくなった。
仮面の忍者赤影もほんの少しだけど記憶に残っている。
となりのお兄ちゃんや友達とかと赤影ごっことか、ゴレンジャーや仮面ライダーごっことか、いろんなヒーローの真似して遊んだね。
今みたいにいろんなガジェットなんてなくて、ほんとに体と頭をフル回転して全力で遊んだね。
今は人手に渡ってしまった木造の古い家。
手で回してチャンネルを変えるタイプの古いブラウン管テレビ。
電源を入れると大きな音と埃っぽい空気を出すでっかいクーラー。
出っ張ったところに触ると「熱っ」ってなる炬燵(こたつ)。
みんなで遊んだお向かいの空き地は、僕が中学生の時にマンションになり、隣の畑には僕が高校生の時に家が建って、僕んちのリビングが暗くなっちゃった。
時は流れて、僕は結婚して2人の男子と1匹女子のお父ちゃんになった。
せかせか働いていると、昔を懐かしむこともなかなかなくなっていた。
時間は流れていくだけ。
前を見ないといけない。
昔はよかった、ってばかり言っていてはいけない。
でも、たまにはいいよね。
オモイデの中で、ちっちゃくってかわいいゴリラが無邪気に遊んでいてもさ。
って今日の晩御飯のスパイスカレーを煮込みながら考えていた。