アマビエちゃんと加藤くんのお話 第27話『祭りばやし』
「加藤くん、夜中なのに楽しそうな音が聞こえるよ。」
「アマビエちゃん、祭ばやしだよ。」
「お祭りやってるのかな?」
「どこから聞こえるのかな?」
「どこかな?」
「探そう。」
「うん。」
一時間後
「笛の音や太鼓の音は聞こえるのに、どこでやってるのか、わからないね。」
「ほんとに不思議。」
「これは妖怪現象かもね。」
「そうなの?」
「うん。妖怪なのか狸なのかわからないけど、何か不思議なものたちがお祭りをしてるのかもしれない。」
「いいなあ。私も踊りたい。」
「どこでやってるのか、わからんから、2人で踊ろうか?」
「うん、踊ろう。」
踊り続けるアマビエちゃんと加藤くん。
「アマビエちゃん、踊りうまいね。」
「ふふふ。加藤くん、楽しいね。踊るのって。」
「うん、歌もうたっちゃおう!!
ヤーポーヤーポーサラサラチャワワン!!」
「わあ、加藤くん、妖怪の歌うたえるの?」
「妖怪に近づいてきたかなあ。」
「素敵だよ。この祭りばやしの雰囲気にあってる。」
「ありがとう。朝までおどろう!!」
「うん、朝まで歌おう!!」
つづく