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アマビエちゃんと加藤くんのお話 第44話『強さ』
アマビエちゃん、僕は強くなりたいです。
どんな時でも楽しく生きていけるように、強くなりたい。
君と出会ってから、とってもたくさんの経験をしました。
君のこと、自分のこと、いっぱい考えました。
そして、もっと強くなりたいなと思いました。
アマビエちゃん、君の毎日が輝くように僕は願っています。
アマビエちゃん!!
アマビエちゃんと加藤くんのお話 第43話『想いを届ける』
今日は天気がいいよ、アマビエちゃん。
朝からりんごを売ってるよ。
桜も満開で鳥の鳴き声もしていて、春がいっせいにやってきたよ。
アマビエちゃん
どうしたら気持ちは誰かの心に伝わるのかな?
まっすぐな想いはどうしたら届くのかな?
僕はずっとそういった事を20年以上続けているよ。
気持ちが届いたと感じられる時もあるし、
全く届かない時もある。
アマビエちゃん
君にりんごと、まっすぐな想いを届けたいよ。
アマビエちゃんと加藤くんのお話 第40話 『開花』
桜も開花して、天気もよくなったよ、アマビエちゃん。
様々なことがあるけれど、毎日が楽しくなるように、いつも願っているよ。
寂しい時や悲しい時や泣きたい時も乗り越えて、
毎日が楽しいように。
アマビエちゃんが笑顔なように。
アマビエちゃんと加藤くんのお話 第39話『星空』
「加藤くん、こんなところでなにしてるの?」
「アマビエちゃん、探してたんだよ。」
「ふふふ。ほら、星空がとってもきれいだよ。」
「本当だ。ずっと下ばかり見ていたから、空を見上げる余裕がなかったな。」
「あそこに双子星があるよ。」
「うん、きれいだね。」
「楽しいね。」
「うん、ずっとこうしていたいよ。」
「うん。」
つづく
アマビエちゃんと加藤君のお話 第38話『アマビエちゃんを知りませんか?』
「アマビエちゃんを知りませんか?」と、バッタに聞いた。
「ツップトップタップ」
「アマビエちゃんを知りませんか?」と、スズメに聞いた。
「チュイチュイチュイ」
「アマビエちゃんを知りませんか?」とトカゲに聞いた。
「キュルキュルキュ~」
「アマビエちゃんを知りませんか?」とテントウムシに聞いた。
「サササササササササ」
「アマビエちゃんを知りませんか?」と猫に聞いた。
「ニャーニ
アマビエちゃんと加藤くんのお話 第37話『アマビエちゃんに似た花』
焼き芋を食べて、お礼を言ってから、僕はどんどん異界へと続く道を歩いていく。でもまあ、僕達が日常だと思っているのも、一瞬一瞬どんどん変化しているのだから、毎日が異界みたいなものなのかもしれないなと思った。
アマビエちゃんに会いたくて、異界へと続く道をどんどん歩く。
するとアマビエちゃんに似た花があった。あまりにアマビエちゃんに似ているので、「もしかして、アマビエちゃんですか?」と聞きたくなる。
アマビエちゃんと加藤くんのお話 第36話『リスの焼き芋屋さん』
「加藤くんだね。」
「はい。」
「僕はリスの焼き芋屋さんだよ。」
リスにはみえなかったが、リスと言うならリスなのだろう。
「アマビエちゃんを知りませんか?」
「アマビエちゃん、知らないなあ。そんなことより、焼き芋を食いなよ。」
「はあ、いただきます。」
焼き芋は、何十年前に食べたような懐かしい味がした。焼き芋を噛むたびに様々なことが思い出された。
子供の頃、泥団子をこね続けたこと
アマビエちゃんと加藤くんのお話 第35話『異界への道路標示』
僕が調布の街を歩いていると、気になる道をみつけた。
「スピードおとせ」という道路標示のある道の端に、
とても小さな道があり、「ここから先、異界」と地面に書いてある。
ここを歩いて行くと、世界を変質させてしまう不安定な緊張感を感じた。
ここを歩かなければ、僕のいままでの日常は続いていくのだろう。
とはいえ、異界に進めば、何か新しいことがはじまるかもしれないと思った。
そういう道が必要な時もある。
僕
アマビエちゃんと加藤くんのお話 第34話『アマビエちゃんが歩いているよ』
アマビエちゃんが歩いているよ
アマビエちゃんが歩く姿、可愛いな
少しずつ少しずつ歩いてる
アマビエちゃんは姿勢が良いよ
とっても可愛いマスクをつけて
アマビエちゃんと一緒に歩きたいな
手をつないで
どこまでも
どこまでも
どこまでも
アマビエちゃんの笑顔、好きだから