なぜ作るのか?心震わす瞬間を表現した「Make Waves」ヤマハさん
ブランドプロミスとはブランドが顧客に対して約束する品質や機能、価値のことを言います。
2020年にヤマハさんが打ち出したブランドプロミスは「Make Waves」
楽器の製造・販売を中心に、音響機器や部品・装置など幅広い分野で事業を展開しているヤマハさん。特にピアノは「ヤマハ」の象徴で、世界シェアは38%です。
認知度があり、既存の顧客からは評価があるヤマハさんがなぜ新たなブランドプロミスを打ち出したのでしょうか?
理由は潜在的なお客さまには十分な訴求ができていないため、より多くのお客さまがブランドと接することができる機会を創出し、デジタル・リアル両面で強化することで、ヤマハの商品やサービスがもたらす“豊かな生活”や“革新性”をわかりやすいストーリーとしてお客さまに届け、一貫したブランド・イメージの醸成を進めていく事が目的だったそうです。
そして発表になったのがSNSで話題になったこちらの広告です。
「ぐっとくる」
「涙がでそうになった」
「心にささる」
2020年はコロナで全ての活動がダウンした時でしたが、こちらの広告は新幹線に掲載したところ乗客の方が写真を撮ってSNSにアップしてくれたことで話題となり3000人のイイネがついたそうです。
その後発表した広告も話題となり、WEBサイトへのアクセアスは昨対158%とまさにクリエイティブが大成功へと導いた結果となったそうです。
音楽を通して「人の胸が大きく波打つ瞬間」Make Waves
楽器を造るだけではなく、その商品を使った人々の喜びのために企業は存在する。
まさに、なぜ作るのか?その想いを見事に表現したクリエイティブです。
この事例から、私達はホームページやパンフなど自社を表現するツールを作る時に、商品を提供した後の体験や価値についてもっと深く話し合って作る事が大切だと感じます。
それが商品、サービスを提供する目的であり、そこが想像できるからこそ仕事に携わる喜びや価値を見出せると思います。
その喜びを想像できたうえで発信するからこそ、熱のあるSNSやブログとなり、顧客を引き寄せるのだと思います。まさにMake Waves、想いの波ですね!