PMP® 試験Passしました
先日PMP® 試験をPassしました。
私が試験勉強を開始し、合格するまでの5ヶ月間くらいの悲喜交々をここに記します。
試験勉強開始
まずPMP® 試験についての情報を収集。
PMI® 試験・資格について
PMP Exam Content Outlines(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル PMP® 試験内容の概要)を確認。
イネーブラという聞き慣れない言葉が出てきて、いきなり身構えたが
その後試験に出てくることはなかった。。
受験資格は、
大卒:3年以上かつ4,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験。
高卒:5年以上かつ7,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験。
最終学歴とPMP取得になんの影響があるのか?と疑問は残るが、これは問題なくクリア。それと、35時間の公式研修の受講。
あとは申し込みで、学歴や実績内容を全部英語で申請しないといけない。これが面倒で手が伸びないという人も多いらしい。
この時点で私はPMBOK(Project Management Body of Knowledge)が判る本!のような参考書でゆっくり勉強しようと考えていました。
PMP取得の勉強時間目安は100時間程度と言われているので、1日30分〜1時間程度半年もやればいいかな?と。
そんな感じでゆるくスタートしたのですが、、、
大きな壁が、35時間の研修でした。
あまり深く考えず、eラーニングで気軽に受講できるものを選択しました。
英語で行われている講座の動画をひたすら視聴。翻訳かけつつ理解しようとしましたが、なかなか難しい。必死で訳したら世間話だったり、話の中で重要どころが判らない。
と、かなり苦戦しました。
そんなとき、今お世話になっている会社で、PMP取得した人たちがいるので相談したところ、講座を受けるのが一番だとアドバイスをいただきました。
せっかく時間をかけるのだから、無駄な時間をかけず講座でしっかり習得するのが良いと。
PMP試験対策講座を受講
講座を受けようと考えてからしばらく経過しました。
何故かというと、いくつか行われている講座はどれも7時間×5日間=35時間くらいで行われる短期集中のものばかり、しかも平日に行われているものがほとんどで、なかなか都合がつかなかったからです。
仕事を休まないと受けられないので諦めかけていましたが、希に土日受講が可能なものがあり、それを受講することができました。
講座は朝9:30~17:00まで。だいたい1時間に10分程度の休憩と昼休みがありますが、土日が完全に終わります。
短期なのでスパルタなものを予想していましたが、以外にも講師の方は物腰柔らかく、穏やかな授業でした。
講座内容は、試験対策用に独自に構成されたテキストを使って行われました。PMIからも試験対策資料がDLできますが、それをさらに試験用に再編したようなものです。
なので、あくまで「試験に合格する」ための授業内容となっています。
PMBOKの完全理解とは多少ズレがあることは了承しておかないといけません。
受講してみて、改めて独学よりも遙かに理解度が違うと感じました。
判りやすく例などを用いて説明してくれるため、日々の業務と照らし合わせて考えることができ、判らない箇所はその場で質問ができるので理解することができました。
休憩毎に一問一答で確認テストがあるので、全体通しての集中力も相当必要で、一日が終わるとヘロヘロになりましたが、明らかに知識は増えたと実感できます。
授業以外でもPC、スマホで繰り返しできる問題集が使えるので復習も日々続けやすかったです。
PMP試験の受験申請!だが、、
35時間の研修が無事終わるとPMIへ試験の受験申請を行います。
ここでは自分のプロフィールとPM業務内容(期間)を全て英語で行います。
この内容もあらかじめ対策講座でチェックしてくれたので、申請自体は楽に進められました。
申請に関して注意事項として聞いていたのは、
・名前の英語表記がパスポートやクレジットカードなど、試験会場で身分証明書に記載されているものと違うと受験できない場合があること
・何人かに一人は最終学歴についてチェックがはいり、卒業証明書の提出を求められる場合があること
幸い私はスムーズに行きましたが、問題は試験会場の申し込みでした。
試験は、提携されている試験会場(ピアソンVUE)またはオンライン(ATA)で受験できます。
今のご時世オンラインが楽で良さそうだと思ったのですが、
受験時にPCの周りにモノを置いてはいけない、本棚があってはいけない、などなど制約が多いのと開催日程が月に2回くらいしかないらしい(当時)
ので、私は試験会場で受けることにしたのですが、私が受験した大阪の会場は、なんと日程が1ヶ月以上先まで空いてない状態でした。
東京ならもっと会場も多く、すぐ受験できるようなのですが、関西はPMPが受けられる受験会場は少ないようでやむなく1ヶ月後に申し込み。(試験会場の予約は、35時間研修を受けた後にPMIのサイト経由でピアソンVUEに申し込みができるようになるので事前に申し込みするなどもできない!?)
講座が終わって、知識が新しいうちに受けたかったのですが、さらに1ヶ月間学んだことを忘れないように学習を続けることになりました。。
やっと受験、そして・・・
受験申し込みから1ヶ月、ただでさえモチベーションの継続が難しいなか、お盆休みやワクチン副作用で寝込んだり、、なんとか受験日までやってきました。
ピアソンVUE
会場で慌てないよう事前に会場の場所、雰囲気をチェックしておき、30分前には到着しました。
試験がAM8:00からだったので、7:30には到着。その日は5:30起きでした。
到着して受付にいくとすでに何人も待合で待っている人がいて、順に手続きをします。
一人一人が別の試験を受けに来ているので、開始も到着して受け付けを済ませた順に受験スペースへ案内されてスタートします。
私も8:00より前にスタートしました。
PMPの試験時間は230分(2時間50分)で180問あります。
ただし、採点対象は175問。あと5問は予備問題とされています。
予備問題は採点対象ではないですが、新しい領域に関して受験者の回答を集めるためだったりするらしい。
出題領域は、
人 42% (73〜4問)
プロセス 50% (87〜8問)
ビジネス領域 8% (14問)
出題内容の約半分は、予測型(ウォーターフォール型)に関するもの
残りはアジャイル型(変更駆動型)、またはハイブリッド型に関するものです。
人によって違うのかもしれませんが、ほとんどが択一、ときどき複数選択と組み合わせ(ドラッグで重ねる)、1問だけ記述(と言ってもA~Dのどれかを入力するだけ)がありました。
やはりアジャイルの特徴を聞いてくる問題が多かったように感じましたが、
PMP試験の問題の特徴は、選択肢がどれも「間違いではない」ことが多くあります。
どれも正しいけど「まず最初に行うこと」を選択しなければいけません。
これは練習問題などに慣れていれば解きやすいタイプです。
あと、問題文が「プロジェクトマネージャーは○○を開発するプロジェクトに参加した〜」みたいなシチュエーションになっているのがほとんどですが、問題文が複雑そうなものほど聞かれているのがシンプルだったりしました。なので、判りにくい問題文のときは選択肢を見るのも良いかと思います。
私は見直しに時間をかけるタイプではないので、75分で60問解くペースで進めました。画面には残り時間と問題数が表示されているので、ペースは確認しやすいです。
60問解くと一覧画面に遷移し、見直しが行えます。
見直し画面の次は休憩するかを選択する画面が表示されます。
1回の休憩は最大10分。230分とは別で取れます。ただし会場では係員を呼んだり、入退室時のチェックがあるので実際に自由な時間は6、7分くらいです。
私は人目を気にせず肩をぶんぶん回しながらトイレへ行って、ロッカーから水とチョコレートを出しガバガバ食べて戻るのを2回の休憩ともやって気分転換しました。
やはり早朝からの4時間集中力維持はかなりハードですので、最後のパート、最後10問くらいは結構ふらふらでした。
Pass!
なんとか数分残し全問解きましたが、ふらふらなのであまり見直しにも力がはいりません。そして時間になって終了。
画面が変わって、PMIのロゴが表示され、なにか細かい文章がかいています。
「〜〜〜PMPを取得しました〜〜〜〜」みたいなことが書かれていました。
2、3回読み返して、これで終わり?という感じになりましたが、無事合格できました。その後のアンケートに答え、退出すると受付で結果が書かれた紙をもらいました。
Passと書かれていて、再度安心。各領域の成績を見ると、
人(People)がもっと頑張れ、プロセスとビジネス領域は優秀 だったようです。
リモートワークが長く、人付き合いが下手になっているのかもしれません。
ちょっと複雑な気持ちを残しつつですが合格には違いません。頑張って良かったです。
最後に
今回PMP資格試験を通して、これまでの業務が裏打ちされたところ、新たに気づけたところなど多く、とても自分のためになったと感じています。新しく学べたところはこれからの業務に役立てていきたいと思います。
また、PMP、PMBOKはプロジェクトマネージャー職にかかわらず、あらゆる業種、職種にとって有益な知識だと思います。プロジェクトマネージャーだけが知識を持っていてもうまくいかずチーム全体が理解していることが重要ですので、是非いろんな方が受けられると良いと思いました。
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