「非自民・非玉木」論は戯言だ!
どうもこんにちは、さすらいの狂人、渡邉坊です。
今回は、以下のようなツイートを発見したので、その分析をしてみたいと思います。
お馴染み、国民民主界隈では「逆神」と評されるこたつぬこ氏のツイートです。
私とツイッター上でも交流がある、Ayakoさんのツイートに引用する形で、以上のようなことを仰っていました。
「非自民・非玉木」とは、今までに耳にしたことが無いワードです。
常識的に考えれば、逆神の戯言と受け流すのが人情なのでしょう。
ただ、本当にそうなのでしょうか?
玉木代表スゲー!
まず前提として、玉木代表は凄いということを申し上げたいと思います。
以下の記事にも書きました通り、私は一部国民民主支持者の方には好かれてはいない様子です。
そんな私が、国民民主と敵対するこたつぬこ氏を擁護するような真似をしてしまえば、ますます嫌われること間違いなしです。
ここは断じて、玉木代表は素晴らしく、国民のために働く、自民党にすり寄る(連立する)意思が無い野党政治家であるという大前提を、念押しして申し上げたいと思います。そのうえで、「非自民・非玉木」論を分析して参りたいと思います。
玉木代表、やっぱりスゲー!
と、ここまで書いても私の汚名が晴れることは無いのでしょう。
しかし、しつこいようですが、私はあくまでも、玉木代表は国民のために働く素晴らしい政治家であるという前提でこの分析をしていることを、あくまでも申し上げたいと思います。玉木代表は、凄い。
疲れた
当たり前のことを何度も書くことは疲れるものです。
しかし、ここまで書けば間違いなく、私の汚名がこれ以上広がることもないでしょう。さて、分析に入って参りたいと思います。
立憲と維新の利害が一致している
まどろっこしいことは抜きに、結論から申し上げます。
この「非自民・非玉木」論の背景には、立憲と維新の利害一致が関係しています。立憲と維新といえば、犬猿の仲と申しますか、長州と薩摩と申しますか、とにかく仲が悪いことで知られています。
常識的に考えれば、立憲と維新が協力するという文脈で「非自民・非玉木」論を語ることは荒唐無稽なのですが、新国民民主党のとある動きによって、その常識が崩れつつあることをご存じでしょうか?
始まりは「与党予算案賛成」
ニュースにもなりましたが、先般の国民民主党は、トリガー条項凍結解除実現のために、与党の予算案に賛成するということがありました。
ここで、あらゆる方位から批判が噴出、しかし私は、国民民主の目的を問題視していません。
国民民主党はあくまでも、国民生活の為という大目的の元、与党予算案賛成というアプローチを図ったに過ぎないのです。
国民民主党は自民党に入りたいだとか、連立したいだとか、様々な意見が散見されますが、私はそういった意見に対して、同調は致しませんし、肯定も致しません。なぜならば私は、国民民主党を愛しているからです!
愛してるぜ、愛してるぜ!片想いは辛いぜ!
与野党に関係ない政策実現
国民民主党の素晴らしさは、まさにこの与野党とかに拘らない、真っ向からの政策実現の姿勢にあると思います。国民生活の為に惜しまぬ不断の努力、やはり玉木代表は素晴らしい政治家です。
政策実現の近道
現状の中で、政策実現をするための最たる近道は何でしょうか。
私は、与党自民党に働きかけることだと思います。立憲や維新は弱小な野党、彼らに働きかけたところで、直接的に政策が実現する道理はありません。国民民主党が選んだ、自民党への働きかけとは、至極合理的な手段なのです。
現実、許せません!
しかし、その国民民主党の素晴らしい考えは、現実政治の中では、必ずしも思った通りには行きません。本当に残念に思いますが、国民民主党が予算案賛成をすることにより、失うものも確かにあるのです。現実って本当にクソゲーですよね!許せない!
長所が短所となる
先ほど、国民民主党の手段は合理的であると申し上げましたが、それがまさに裏目に出ます。現状、政策実現のための近道は自民へのアプローチです。しかし、それではいつまでも、自民党支配からの脱却はできません。政策実現の王道は、国民民主党自らが新しい与党となり、直接的に法案を通していくことかと思います。ですから、最たる近道である自民への働きかけに並行して、次の政権勢力を形成する努力も必要になるのです。
自民党は打算的
しかし、自民党がそれを許すはずもありません。自民党は何故、国民民主の提案を「検討」するのでしょうか。それは、自民党政権を維持する為です。つまりは、国民民主党が自民支配を脅かさない、ないしはその支配を強化すると思われているから、国民民主党の提案を「検討」するのです。自民党は、少しの隙も逃しません。仮に国民民主党が政権交代のエッジを前に出せば、国民民主党の意見に耳を傾けることは無いでしょう。国民民主党は、自民党の利益を奪わないという前提においてのみ、その提案を「検討」してもらえるのです。
自民党は逃がしてくれない
自民党は権力を守りたい以上、合理的な政策実現の手段である自民党への働きかけと、新しい政権勢力の形成を並行する国民民主党の真似を、絶対に許さないのです。
つまりは、国民民主党にはそのつもりが無いとしても、自民党支配を補強しうるのが、まさに国民民主党の「合理的な手段」なのです。
提案を検討させるためには、政権交代に対して積極的になれない
提案を通すためには、自民党に利益を供与しなければならない。
自民党に利益を供与したくないならば、自民党への働きかけを諦めるしかない。
私は「並立」という考え方を尊んでいますが、現実的な話として、この二つの選択が並び立つ事は無いのです。
立憲や維新からの不信
提案は通したい、だが政権交代を諦めたくはない、そういった国民民主党のハッキリしない姿勢は、立憲や維新からの不信を招く結果となります。
立憲や維新から信じられる必要が無いと言えばそれまでですが、それは横に置くにしても、立憲からしてみても、維新からして見ても、玉木代表は政権交代を目指すうえでは信の置けない存在であるという状況は紛れもないことかと思います。
「玉木」に頼らず「自民」を倒したい
立憲にしても維新にしても、単体で政権交代を起こすことは無理な話です。しかし、スタンスがハッキリしない国民民主党は、連携相手としては頼りにはなりません。
その中で、自民と距離がある、同じく政権交代を図る連携相手が欲しい、そういった感情が生まれます。そこでいよいよ、この話の核心に至ります。
立憲と維新の利害一致「非自民・非玉木」
犬猿の仲と言われる立憲と維新でありますが、非自民、という点においても、現在では一致が見られる状況にあります。
また、非玉木、という点においても、連携相手が欲しい事情があります。そこで生まれるのが、令和の薩長同盟、「非自民・非玉木」連合です。
ここにきて初めて、「非自民・非玉木」というこたつぬこ氏の戯言にも、一定の現実味が出てきます。現状、そのような目に見えた動きはないですが、もはや、可能性としては否定しがたいかと思います。
「一理」としてのご検討を
こたつぬこ氏、彼とやり取りするAyako氏、そしてそれを弁護するような私、それぞれ、絶対的に正しい論を述べているわけではありません。
しかし、先述した通り、一つの見方、一つの状況予想としては、有り得ない話ではないかと思います。
私の意見など頭から切り捨てても構いませんので、どうか彼らの考えからも、一理を見出すご検討を下されば幸いです。