車いすテニス国枝選手の引退会見を見て
車いすテニスの国枝選手の引退会見を見た。「やり切った人のすがすがしさ」を全身で表現しているかのような、晴れやかな会見だった。
オリンピックくらいしか、競技を見ることのない私でも、名前と顔が一致するくらい、世間に認識されている。きっと元々強い精神を兼ね備えているんだろうな、と思っていたし、実際、そうだと思う。
ラケットに「オレは最強だ!」と書いた文字がいつでも目に入るようにして、自分を奮い立たせ、練習や試合に臨んでいたとのこと。心のよりどころになる言葉のパワーと、そこを信じ抜き、行動できる意志の強さに感銘を受けた。
パワーのある言葉は、瞬時に気持ちを上げてくれる。ただ私の場合、「よし、がんばろう!きっとできる!」と思っても、ちょっとうまくいかないと「でも、どうせ私だし、、できる気がしない。。」など、すぐにヘタレてしまうことが多い。
国枝選手もきっと、くじけそうなときなんて、数えきれないくらいあっただろうと思う。でも、そこでつぶれず自分を鼓舞して、前へ進むことができるからこそ、一流なんだと思う。
毎回、試合をチェックするほどのファンだったわけではないが、会見を見て、ふとそんなことに思いをはせた。今後は「後輩のサポートなどをしていきたい」とおっしゃっていたので、きっとこれからも良き先輩として、ご活躍されるんだろうと思う。
素敵な会見をみることができて、私も力が湧いてきた。「やり切った」と胸を張って言えることは素晴らしい。そうなれるよう、私も目の前のことにしっかりと取り組んでいこうと思った。
国枝選手、お疲れさまでした!