スクラップ帳
中学生くらいの頃から雑誌を買うようになり高校、そして20代の頃までいろんな雑誌を読むことが楽しみの一つだった。
読み終わったあとは、今のような売買するシステムも身近になく、処分する ことが多かった。その際に気に入ったページを残しておき、好きな部分を切り抜きスクラップ帳を作っていた。
時間のあるときに部屋いっぱい切り抜きを広げて、貼る場所を試行錯誤しながらお気に入りが詰まったページを作っていくのは、とても楽しい時間だった。作業中は自分の世界に没頭でき、あっという間に時が過ぎていた。
その一部が今でも手元にある。見返してみると、自分の好みはそんなに変わってないと気づく。
当時気に入って残しておいたページや記事は、今読み返しても 満足できる。取っておいてよかったなと思う。
最近はそういうことをしていない。アプリ上で似たようなことができるけれど、意外と見返さない。デジタルだと綺麗に作ってくれる。それゆえに、自分が作ったのか誰か別の人が作ったのか分からなくなることもある。
やはり紙が持つ力もあるのかなとも思う。
自分の手で切り貼りしたものは時間をかけ、迷いながら配置や形を考える。だからこそ、より印象に残るのかもしれない。
最近は手書き文字に惹かれる人が増えているけど、同じような気持ちかなと思う。
デジタルで雑誌を読むことも増えたけれど、やはり紙の雑誌は好き。たまにはスクラップをしてみるのも楽しそう。
もうすぐ梅雨がやってくる。雨の日にでもやってみると何か発見があるかもしれない。
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