2023年2月19日仮想通貨メモ

BUSD問題

 BUSDはPaxos社とバイナンスが開発および発行しているステーブルコインとなっている。
 USDT、USDCに次ぐステーブルコインであったが、2/13(月)にSEC(米証券取引委員会)がBUSDの発行元であるPaxos社に対してBUSDは未登録証券だよねってことで、そもそもの価値の担保や発行自体に疑問を投げかけた。これは投資家保護法違反に値する可能性があると警告。
 そのためBUSDは一時的に新規発行を停止。最大で0.995ドル程度までペッグが外れた。現在はバイナンスが罰金を支払う形で和解する方向性。現在はBUSDのペッグは元に戻り1.0ドル付近まで価格を戻している。
 また、同時期にバイナンスの独自通貨のBNBも同様に価格を下げていたが現在は価格を元に戻している。
 ビットコインは23500付近で押し目をつけて24600ドル付近を推移しておりまだ強い状態を維持している。

金融動向について

 まず仮想通貨関連から、
・SECは旧テラの創始者ド・クウォン氏を提訴のニュース。今更感があるので相場は折込み済みで特に反応はなし。
・BLURがNFT市場においてOpenSeaに迫る勢い。
・CoincheckにてFiNANCieトークンを自身の取引所の第二弾となるIEO(Initial Exchange Offering)を2/21より受付開始を発表。第一弾はPLTトークンであり最大で30倍まで跳ね上がりいったんの成功を納めている。
・日銀、4月よりCBDC(中央銀行デジタル通貨)のパイロット実験スタート予定。
・FSB(金融安定理事会)はDefi(分散型金融)の規制について7月に枠組みを発表する予定となっている。
・6月より現在は仮想通貨取引が公には禁止されている香港、中国本土の仮想通貨解禁となる見込みであり、仮想通貨市場全体の時価総額を押し上げることを期待。

 米国市場など
・CPI(消費者物価指数)は予想6.2%に対して6.4%と前月よりは下がってきたが依然高い状態はキープ。そしてPPI(卸売物価指数)は5.4%の予想に対して、6.0%とこちらも高い状態をキープしているため、次回のFOMCにて0.25%の利上げが予想されていたが、0.5%も視野に入ってきた。そのためドルに再び資産が移動する動きが生まれており、NASDAQは12700ドルから12300ドル付近まで下落してきている。
・TSMC(台湾積体電路製造)株の大量売却。バークシャー・ハザウェイ社(ウォーレン・バフェット)を筆頭にJPモルガン社、ブラックロック社なども大量に放出。バークシャー・ハザウェイ社は85%程度を売却している。おそらく半導体需要の低下が予測されていること、さらには台湾有事も懸念されていることからリスク回避の動きをしていると推測。来週以降、株の動きは活発になるのではないかと筆者は考えているがどうなるだろうか。
・米国経済自体は現在、インフレからのリセッションはソフトランディングの可能性もある状態ですし、ハードランディングの可能性もある、そしてノーランディングの可能性も示唆されており、個人的にはインフレが再燃し、再度の利上げや金融引き締めを強化する必要がでてくる状態になっていくのではと考えているが、この状態は地政学的なものの変化がなければ、1年から2年ほどは続く可能性も考えている。

注目の仮想通貨

この時期の話題になったものや仕込みを検討していたものの記録

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