過去の通貨危機の歴史と直近の仮想通貨動向メモ
過去の通貨危機
1.ブラックマンデー(1987年)- 世界的な株価暴落が起こり、円相場も急落。
2.イタリア・リラ(1992年)- ヨーロッパ通貨危機の一環で、リラが急落。
3.メキシコ通貨危機(1994年)- メキシコは、外国からの投資に頼っていたが、政府の決定によりペソの価値が急落し、外国投資家が引き揚げたことにより通貨危機が発生した。
4.アジア通貨危機(1997年)- アジア諸国の多くの通貨が急激に下落し、世界経済に大きな影響を与えた。原因は、外国からの過剰な投資、財政赤字、金利の低迷などが挙げられる。
5.ユーロ発行前(1998年)- ドイツマルクの暴騰が起こり、ヨーロッパ各国の経済に影響を与た。
6.ロシア通貨危機(1998年)- ロシアは、国際的な財政危機により国債の支払いが困難になり、ルーブルの価値が急落した。
7.アルゼンチン通貨危機(2001年)- アルゼンチンは、過剰な国債発行と財政赤字により経済が深刻な危機に陥り、ペソの価値が急落した。
8.2002年には、カナダドル(CAD)がアメリカドル(USD)に対して急落し、CAD/USDの為替レートが0.63ドルまで低下しました。これは、カナダの主要輸出品である原油や木材の価格低迷や、アメリカの景気回復によって投資家がアメリカ市場に注目したことが原因であった。しかし、その後カナダ経済は回復し、CAD/USDの為替レートは再び上昇しました。また、カナダは2007年には金融危機に対しては比較的影響を受けず、他の国々が景気後退に陥った中で堅調な経済成長を維持した。
9.ギリシャ通貨危機(2009年)- ギリシャは、国債発行と財政赤字により経済が深刻な危機に陥り、ユーロの価値が大きく下落した。
10.スイス・フラン(2015年)- スイス中央銀行が、ユーロに対してスイス・フランの価値上昇を防ぐために、フランの固定相場を解除したことにより、フランが急騰しました。
11.イギリス・ポンド(2016年)- イギリスのEU離脱問題で、ポンドが急落。
12.トルコ・リラ(2018年)- 政府の経済政策により、リラが急落。
この記事を書いた理由として通貨危機が起こる可能性が高くなってきたと考えています。個人的には米ドルとスイス・フラン、円に大きな動きのある年になるかなと思っています。
通貨危機時の投資家の動向
米ドル:アメリカ合衆国の政治・経済の安定性から、投資家はドル資産に資金を移動させる傾向にある。
ドイツ国債:ドイツは安定的な経済を維持しており、その信用力が高いと評価されていたため、投資家はドイツ国債に資金を移動させる傾向にある。
金:不安定な金融市場においては、投資家は安全な避難先として金に資金を移動させる傾向がありました。東南アジア通貨危機の際には、金価格が上昇したことが報告されています。
他の新興国:東南アジア諸国の通貨が暴落したため、投資家はその他の新興国の通貨に資金を移動させることもありました。ただし、他の新興国もアジア通貨危機の影響を受けた。
2023年3月26日仮想通貨メモ
・バイナンスのシステム障害による一時取引の停止と出金の停止によってビットコインは一時下落。
現在は復旧しているが、今後も同様な問題が発生しないか懸念は残る。
・SECがTRX(トロン)の創始者のジャスティン・サン氏らを提訴。
・G7が連帯して仮想通貨(暗号通貨)の規制を推進
今週はこれらのネガティブニュースが連発し、ビットコインは29000ドルを手前に足踏みし26500〜28000ドル付近を推移。
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