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見たことも聞いたこともない山

最近、遠くに住む友人から、ぱったり連絡が途絶えてしまった。

お互い、各地を転々としてはいるけれど、毎年、私の誕生日とクリスマスには、メッセージカードを送ってくれた。しかし、それが来ない。メールの返事も来ない。心配だ。不吉なことさえ想像してしまう。

簡単に行ける場所ではないし、行ったところで私が役に立てるかわからない。それに、私が役に立てる状況や、のっぴきならない状況なら、とっくに連絡が来ているはずだ。

だから、落ち着いてもいいはずだって自分に言い聞かせている。それなのに心が、グラグラする。最近は、なんだかはっきりしない状況に対して、私個人が安心するために、何でもいいから結果を知りたい気さえしてきている。「Enter」を早く押して次に進みたがっている。大切な友人なのに。待つしかない、ということなのだろうけど、待てないのだ。

今日、ふっと「彼女の住むところにも、山はあるのだろうな」と思ったら、グラグラが少し収まった。
ネットで調べたら、その土地には、国立公園が、いくつかあって、私が今まで見たこともない、ゴツゴツとした山々がそびえ立っていた。

向こうの国の、私が姿を見たことも、名前を聞いたこともない山々。彼女の暮らしの一部として、それらは存在しているはず。私が山に興味がなかった時から、今の今まで、私の暮らしに、ずっと山があったように。
彼女の日々の中に、山を見つめる瞬間があることや、暮らしの背景として山があることを想像する。

人間が生まれる、ずーっと前から、山はそこにあった。そして、どこに行っても、どこかしらに山はある。

ただ、私が勝手に焦っているだけなんだな、と思う。


写真は、札幌にある大倉山です。
ジャンプ台もあります。

#北海道 #登山 #山登り #ランドネ #ランドネたのしみ隊



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