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ヨーロッパでも二郎が食べたい!!!~急性二郎発作の対処法~

結論

日本円で5000円で6杯分の二郎を作ることができます!
(12245hufぐらいですね。醤油やヤサイも買い、電気代まで考慮すると高くても14000hufぐらいと予想します。6000円は超えないというところでしょうか)
ブダペストの日本食レストランのラーメンが一杯4000hufなのを考えると非常に良い結果になったと思います!!
ちなみに作り始めから食べて片付け完了まで7時間でした。

経緯

10/7、それは突然訪れました。急性二郎発作。
トリガーは分かりません。やらなくてはいけないことがキャパをオーバーしたのか、Basic Mathのmid termが2週間後という事実から現実逃避したかったのか、ただ一つ言えることは「二郎が食べたい!!!!!」ということ。
気づけばPrimaの精肉コーナーに立っていました

お、お宝や…

家二郎は僕の人生のやりたいことリストのうちの一つ。日本にいるときは、やはり気軽に二郎が食べれたため、ずっと達成していなかったのですが、人間追い込まれるとやる気が出るものなんですね。二郎のお店なんてないこのブダペストで発作が起きたら作るしかないということです。

材料調達

とにかく豚を煮込めば出来上がるだろうと思っていたのですが、一応調べてみるとこんな有益noteがあったためこちらを参考に材料を調達しました。

買ったものは
・骨付き豚バラ肉 1kg (2000huf / 800円)  
・豚肩ロース 1kg (1800huf / 750円)
・背脂 700g (1200huf / 500円)
・骨付き鶏もも肉 4個( 420huf / 170円)
・もみじ(鳥の足)4個 (130huf / 50円)
・豚足 4個 (330huf / 130円)
・ニンニク5個
・ねぎ
・マッシュルーム
・パスタ 太めの平麺 / さらに太い平麺 (900huf / 360円)

買い出しの合計金額は10175huf / 4156円とまずまずの滑り出し。個人的には安く抑えられたかと思いました。

家に
・醤油
・白ワインと砂糖(みりんの代用)
・大量のキャベツ
があったのでそれらも使いました

簡易レシピ

二郎の作り方については全く専門家ではないので参考程度に見てください。
手順は少ないですが、時間はかかる印象です

スープを煮込んでいます
  1. 骨付き豚バラ肉・豚肩ロース・背脂・骨付き鶏もも肉・もみじ(鳥の足)・豚足・半分に切った皮付きのニンニク・ねぎの青いところ・キャベツの芯を鍋にぶち込み強火で2時間半ほど煮込みます。水が少なくなったら足します

  2. スープを煮込んでいる間にカエシを作ります。僕はうま味調味料が調達できなかったためマッシュルームとニンニクから旨みを抽出する作戦で行きました。またみりんがなかったため白ワインに砂糖を足したものを使いました。白ワインを強火で熱し砂糖を加えます。マッシュルームとニンニクを切り醤油につけておきます。擬似みりんができたら、それを醤油に加え、軽く煮立たせて放置します。これでカエシが完成です。

  3. 2時間半ほど煮込むと背脂がプルプルになりますのでこれを取り出し、砕き、カエシにつけるとアブラが完成です

  4. 3時間ほど煮込んだところで骨付き豚バラ肉が持ち上げるだけで骨が外れるくらいほろほろになります。そうなったら豚バラ肉と豚方ロースを取り出し、カエシにつけておきます。この時に豚足の可食部だけをとり骨はそのままスープに入れておきます。豚足は「てびち(僕がだいすきな沖縄料理)」にしました。

  5. そこから1時間煮込むとスープが黄色くなってくるのがわかると思います。テクスチャがトロトロというような感じになっていると濃厚な二郎スープの完成です。

  6. ヤサイと麺を茹で、カエシとスープに入れ、アブラとニンニクをトッピングすると完成です。

豚たち、この後ジップロックに移します

完成&レビュー

以上、ざっくりレシピですが、あくも取らずただただ放置して、吹きこぼれに注意して4時間煮込むだけでまるで二郎が出来上がりました。

食べたとき涙が出ました、うますぎた、妹も大感動してくれて嬉しかった

正直なレベル感としては、セブンのレンチン二郎<<今回の家二郎<<<<札幌二郎という感じです。やはりお店にはかないませんが、ヨーロッパで食べれたということ、自力で作ったという補正もかかりセブンより上にランクをつけてしまいました。

ちなみに麺はパスタを使ったのですが、僕はパスタに詳しくないのでよくわからないけど、いい感じの太さの平麺を使うと二郎に近づきます。またスープがかなり強いので、パスタ感はあまり感じませんでした。

アレンジ例

最終的に6人前のスープができたので、翌日に味噌二郎を作ってみましたが美味しかったけど、やはりカエシの醤油味がより好きでした。ちなみに、スープからできたラードで作った味噌二郎まぜそばは悪魔的な味がしました。
ラードを使って作ったチャーハンに背脂を乗っけて食べたりもしてみましたがこれもまた悪魔的な味でした。

背徳のご飯たち

残る一人前のスープは冷凍し、未来の自分へのプレゼントにしました。また発作が出てきてしまった時にでも食べようと思います。

あとがき

ブダペストに来てからたいして料理をしていなかったので、久々にこんな長時間料理をしたのですが、なんだかいろんなことを考えていました。二郎哲学。

不可能はないということ。できない、やれないと思っていたことは自分次第でできるんだと思いました。アホらしいといえばアホらしいですが、ブダペスト来て初のこの成功体験は自分にちょっとした自信をくれました。

色々キャパっているときは長時間料理をしよう。料理セラピーとでも言おうか、やはりキャパが一杯一杯の時こそ、ゆっくりと過ごすのが大事です。そしてその先に美味しいものが食べれたら最高じゃないですか。だからラーメンを作ろうと思います。

趣味はいい。物事を趣味とカテゴライズすることで、気楽に、自分がしたいときだけ楽しめるから。二郎ラーメン作りという趣味ができて嬉しいです。

そしてやはり、背脂はうま過ぎるということ。味付き背脂があると幸せになるんだなぁと。まぜそばも作れるし、チャーハンにかけても美味しいし、万能だなぁと。

背徳の味

なんかそのほかにも色々考えてた気がしますが、忘れてしまったのでここら辺で。一年後くらいに、ヨーロッパで家二郎作ってみた動画、アップロードしたいなぁ。近日二郎パーティも開催予定ですので、奮ってご参加いただけると嬉しいです。
ヨナポーット