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はるもよう

あっと言う間に冬から春へ、どころか夏へ向かおうとしている。
今年は早めにスノボじまいしたけれど、めまぐるしい天気の移り変わりにあたふたしていたら4月が終わった、というのが正直なところ。

とはいえ、重たい尻をずるずる引きずって、やれあれができなかったこれができなかったと文句を言うようなことをやりたくなかったので、ひとりでお花見にだけは出かけた。

結構花は散っていて、それでもなんとか花が残っている木の下で呆けたかのように座って、何をするでもなくただひたすらコンビニで買ったお菓子を食べる。
はたから見たら何が楽しいのかと思うだろうけれど、ビルや家屋に囲まれた生活をしている人間にとっては、これすら希少な自然のふれあいだ。

たいした目的もなく、ただ思いつくところへ行き、思いつくことをやる。
おとなになればなんだそれ、と思うこと。ストレスをためずに自分の気持ちを解放させる瞬間って、たぶんこういう行動のひとつひとつでできるんだろうな。

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