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かとちん
2019年6月28日 17:45
偶然にも生年月日と身長が同じ、佐藤奈加子と佐藤重信。苗字まで同じ男女は出会いも偶然。32歳。仕事や人間関係についての悩みとは折り合いをつけられるはずと思いつつ、それでも思うようにいかない日々の中、ふとした時にお互いのことを思い出す。どこにでもある日常、どこにでもいる男女、共通点は多くとも、深く交わることのない2人のそれぞれの毎日をゆっくりとつづる。ただ、それだけの物語。単行本の出版が201
2019年6月23日 01:07
新卒から14年勤めた仕事を燃え尽き症候群のような状態になって辞した後、失業保険も切れてしまった主人公の「私」は、職業相談員に「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事」というふざけた希望を出す。その結果、彼女に与えられたのは。隠しカメラを使った小説家の監視する仕事。巡回バスの広告アナウンスの原稿を作る仕事。おかきの袋の裏のコラムを考える仕事。家々を訪ねて啓発ポスターを張り替える仕事。森林