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かつて天才だったあなたへ

東京行きの「片道きっぷ」を買ったのは生まれて初めてで、これから先起こり得るすべてが初めてのことだらけになるんだと思います。
今年30歳になるのに、いい大人がこんなことをしてつくづくバカだなぁと我ながら思います。

口から出る言葉よりも、自分を甘やかしてくれる文章が好きで、今の気持ちをあとで振り返られるように、振り返って自分の選んだ道を誇れるようにいい感じに書きたいと思います。


いつからかわかりませんが、一度決めたら最後までやり遂げたいと思う性分です。
きっと、一生懸命やってたらいつの間にか、自分では想像できなかったところまで来ていた時の、あの感覚がとてつもなく好きで、それが自信となってまた何かをやりたいという活力になってるんだと思います。

ただ、今回のことに関しては、すぐに動き出せたわけではなく、結構心を何回か折らして、諦めて、でも諦められず、中学生の恋愛のようなことを1人でダラダラとやっていたわけです。
いつか地元に戻りたいけど、このままだと何もできない
地元を残すにはどうしたらいいのか
地元の人と繋がるにはどうしたらいいのか
これまで生きてきた中で、どんなことに喜びや幸せを感じてきたのだろうかと考えた時に、「食」なのではないかと、確信ではなく、じわじわとそうなんじゃないかと思い始めてきました。

その時に出会ったのがsioなわけで
はじめて記事を見てsioを知って、新店舗を出します!従業員を募集します!って言ってて
その時の気持ちの昂りのまま、連絡をして、面接いつしますかってところまで行ったのに、急に怖気ついてしまって...
年度途中なのもあって、途中で今の仕事を辞めると迷惑かけちゃうなぁとか、ほんとにやっていけるのかなぁとか
色々とできない理由をまな板にあげて、あーでもないこーでもないを繰り返し、やっぱりごめんなさいって自分でお断りをしてしまいました。

それで諦められたらよかったんですけど、
どんどん成長していくsioから目が離せなくて、ずっといろんな記事を漁ってみたり、SNSを見たりして
やっぱちゃんと体験したいと思って実際に妻と行ったんです。

これまでとは全く未知の「食」という体験に震えました。
こんなに満たされた気持ちになるなんて思いもしなくて、この会社の「幸せの分母を増やす」という想いはこういうことなんだって改めて体感できました。

圧倒的な力量の差に諦められればよかったんですけど、技術うんぬんよりも、SNSとか見てて会社の人たちの雰囲気が好きすぎて、高め合う関係だったり応援し合う関係にどんどん惹かれていきました。

この1、2年はできるかできないかとか言うよりも、どうやったらできるのかばっかり考えてて
人との付き合い方だったり、お金の使い方だったり自分に必要なもの不必要なものを見極めて
こっからの人生をどう組み立てていくのか
具体的なゴールからの逆算でひとつひとつできない理由を潰していきました。

もうやらない理由はないなって思った時、あとは妻が何て言うかだけになって、ここがダメだったらちゃんと諦めようと思ってました。
でも、妻は応援してくれて
きっと言いたいことは山ほどあったんだろうけど
それでもGOサインが出たので、行くことを決めました。


いろんな人に東京行きを伝えて、
大半の人はびっくりしていて、あーやっぱり人間も豆鉄砲くらうんだなぁと思いつつ、やっぱりかぁ。みたいな納得される方も少しいて、あとは勿体ないとか、わけがわからないとかいう人も少なからずいて
そのすべてがそうだろうなと思います。
皆それぞれ生きてきた道があって、たまたま僕の道とすれ違っただけだから、どう思うかは人それぞれであって、右からすれ違ったのか左からすれ違ったのか、はたまた前からなのか後ろからなのかで感じ方が違うのだと思います。

自分の想いを伝えてったときに嬉しい気づきもあって、意外とみんな応援してくれるんだ。とか、自らの夢を言ってくださって、みんなやりたいことを隠してるだけなんだ。とか思ったり
このコロナの状況で明るい未来が描けない中でも、ちゃんと人の意志はここにあるんだってことに気づけたことは大きかったかなぁと思います。

ただ、そこから行動に移せるかどうかは別の話で、こんだけ正解が溢れる中で、あまりにも前例がないことに手を出す人は、まずいないわけで
ほらね。とか
だから言ったじゃん。みたいな人が圧倒的に多いです。

でも、僕的には、は?って感じでして...
自分の正しさを証明して
何がどうなるのか
誰がどう幸せになるのかを
説明して欲しいんです。

そんなことしてるよりだったら
自分でやってみて、わー!むりだー!お、これいける!やっぱむりー!みたいな七転八倒を皆さんにお見せして、
こいつでいけるんだったら自分もいけんじゃね?
みたいな
かつて天才だった皆さんが、また、なんだってできると信じていたあの頃の自分の気持ちに気づけるような
誰かの一歩のきっかけになれた方がよっぽどいいなって思っちゃうんです。

今の会社で最後の挨拶回りをした時に
ひとりひとり会いに行って、会えない人は電話して
言葉やメッセージに感動しまくって、愛されてるなぁって勘違いして、心がほかほかなりました。

きっと自分に期待してる人なんてあまりいないんだろうけど、少なからず期待してる人もいるわけで、だったら頑張る意味があるかなぁと思います。


僕には才能はありませんが、
また少しだけおもしろい人になると思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!

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