おいしいの構成要素
あるインスタグラマーさんの投稿で、「ほんとは昨日投稿しようと思ってたんですけど〜(アセアセ)」みたいな冒頭文を見て、「いや、知らんがな!」と盛大に声を出してしまった加藤です。
#お前の都合など知らん
#まじで知らん
#いつ投稿したんだろ ?
#って誰もならん
ありがとうございます
ってたぶん飲食従事者であれば
毎日のようにいうやつだと思いますが
これはもうデフォルトみたいなもんで
お客様からしても“お馴染み”のやつです。
だからたぶんあまり響いてなくて
#効果はいまひとつのようだ
それに加えて必要なのが
目を合わせる
笑顔で
みたいなところだったりします。
ありがとうございます
という言葉は同じですが
行動が違うだけでだいぶ印象が違ってきます。
まあこれも知ってるよ。っていう方も多いと思うんですが
実際問題現場で何人やってるかといえば
そんなに多くないのが現実でして
それだけでも差別化になったりします。
さらに
「お味いかがですか?」
なんて言えたらなおよくて
返ってくる言葉はたいてい
「おいしいです。」
なんですけど、言ってもらうことが大事で
その理由はいくつかあって
おいしいとお客様の耳に反芻させることだったり
会話のきっかけ作りだったりするんですが
つまるところ
昨日の晩ご飯がすぐ思い出せないように、毎日行う飲食行為の中の一回でしかないので、僕だち従事者たちはまた来てもらうために
なるべくそのお客様の記憶に残さなければいけません。
しかもランチだと制限時間はいいとこ30分くらい
いかに記憶に残すか
は大事なポイントで、そのために提供側がどんなことをしているかを見ると飲食店っておもしろいんですよね
提供側になってみると“おいしい”って味だけじゃないってことすごくよくわかるんですけど
店の雰囲気
清潔感
スピード
サービス
価格
いろんな要素が含まれて“おいしい”が構成されています。
僕の中では総合格闘技だと思ってます。
人生80年で、1日3回365日食べるとしたら
その回数は約88,000回なんだそうで
そのうち何回外食するかと言われればもっと少なくて
たくさんある飲食店の中でうちを選んでくれて飲食をする
その1発で仕留めにいく(?)なんてのは
それはそれは高等技術の何物でもないと思うわけです。
だから振り返ってみて
「あそこのお店美味しかったなー」
って思うお店があるのなら
ぜひ大切にしてくださいね
そして何度か行ってあげてください
また来ていただける
それはそれは嬉しいことです。
そんなお店なかなかあるわけじゃないし
そのお店がいつまであるかもわかりませんから
推しは推せる時に推せです。