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誰かこの文化を壊してください
ラーメンにトッピングされてくる海苔はファーストタッチで親の仇かっていうくらいスープの奥底に沈める加藤です。
#別に嫌いではないが
#好きでもない
#ワンタンがメニューにあると
#必ず頼んでしまう人
「このかき氷とあっちの店どっち安いですか?」
炎天下の中、行き交う車が起こすサウナのような風をひたすら浴び続けて
いるだけでジトっと背中を汗がつたい
穴という穴から己の水分が容赦なく抜かれ
それでも倒れないようにこまめに水分補給をしていたのにもかかわらず
この一言で卒倒寸前になりました。
「ちょっと見てみないとわからないです。すいません」
全ての感情を押し殺し、そっとそのお客様を見送りました。
本来であれば、自店の商品の素晴らしさをアピールして、目の前のお客様に買っていただく努力をしなければならなかったと思います。
でも、その方の買う基準が”安さ”なのであれば、どうぞ一番安いものをお買い求めください。どうか2度とうちに来ませんようにと願ってやみません。
こういうひねくれてるところがいけないんでしょうけど、飲食を提供する側になってみると全然納得できない部分です。
先日もひとりで祭りに出店したのですが、100円、300円が並ぶ中で
うちだけアイスコーヒー500円。
みんなに”知ってもらうために”もっと安くして多くの人に買ってもらうべきだと周りからも言われました。
この商品を作るためにどれだけの時間がかかって、どれくらいの食材が使われて
あなたの手に渡るまでにどれだけの人が関わっているのか
ご存知なんでしょうか?
そんなことを考えて飲食する人なんて関係者じゃない限りいないのはわかってます。
でも、だからこそ、その価値を”安さ”で過小評価されたくなくて
必死に戦ってます。
”飲食は安いもの”という文化
地方に来ればこの文化は一層根強くて、頭を抱えています。
こんなに美味しいのになんでこんな値段で出せるの?っていうお店もいっぱいあります。
こんな値段で出すのやめてくれよって思ってます。
やだなーやだなーっていつも思ってます。
価格で評価される文化を
価値で評価される文化へ
僕が変えられたらいいんでしょうけど
文化を変えられるほどの偉人にはなれそうにもないので
誰かがなるべく早めに壊してくれることを願っています。
とはいえ、お前は何もしないのか?と
誰かに怒られそうなので
僕は僕なりにこの文化に戦って参りたいと思います。
でも、一言だけ言わせてください。
安いからうまいんじゃねぇ
うまいから高いんだよ