問題はどこか⁉️不満続出‼️コロナ予防接種予約の湯河原町の対応
予防接種の電話予約がいくらかけても繋がらない、ネット予約もたった数分で受付終了。
高齢者の間では「コロナで死ぬ前に、予約が取れないストレスで死んでしまう」なんて笑えない冗談の様な皮肉も飛び交っているという。
沢山の高齢者の方が今回の事で怒っている。勿論議員である私のところにも沢山ご連絡をいただいた。ここまで町民が不満をあらわにしたこの対応、果たして町の対応の何がまずかったのか、しっかりと検証をするべきである。
第一回の予防接種が始まる前に、議員への説明があった。当初想定されていた予防接種可能人数は485名、そして65歳以上の町民は約10500名。町はこの10500名へ一気に接種券を配布し、予約を受け付けるという。
私は、どう考えても混乱が起こるだろうと思い、大丈夫なのか?と質問。しかし町は「他の方法では不公平が出る為この方法で行く」と言う。他の議員からも疑問視する声が上がったが、町はその会議で方針を変える事はなかった。そしてこの現状である。
他の自治体をみてみると、最初の頃は失敗が相ついだものの、どうにか高齢者にストレスなく予防接種予約をしてもらおうと年齢を細かく分けたり、高齢者施設に優先的に接種をしたりと工夫を凝らしている。
お隣の真鶴町では、2回目の予約からはすぐに方針を変更し、年齢を細かくわけ、電話やインターネト予約は一旦停止、わかりやすく郵送で予約を取る方法に変更し、大変好評なのだそうだ。
しかし沢山の不満の声があるにも関わらず相変わらず湯河原町は一気に大勢の方の予約が殺到する方法を続けている。
予防接種予約第2弾の最中、また議員への説明の機会があったので改めて提言をした。「始めてしまった事はしょうがないが、検証をするべきだ。町としてはこの方法で良かったとお考えなのだろうか」。
すると町は「何も考えずにこの方法にしたわけではない、今後進んでいけばそのうち落ち着くだろう」といった、なんとも町民の気持ちを考えていると思えない残念な回答だった。なぜ、湯河原町は他自治体の様に対応を変えようとしないのだろうか。町民がこんなにも不満を持っている状況を改善しよう、反省しようとしないのだろうか。
まず、ワクチンは国からの供給であり、大まかな人口比によって各自治体に割り振られている。65歳以上の人口へ十分なワクチン量が国から供給されるのはいつになるのか、確かな事は今の時点では誰もわからない。
そういった状況下で、ほんのわずかな量のワクチンを巡り接種が各自治体で開始された現状だ。
私はワクチンはライフライン、町民に保障された権利だと考える。行政サービスを考える際、この様な権利を「早い者勝ち」にするのはいかがなものかと思う。
多少の不公平があったとしても、町のしっかりした指針の下、順番に丁寧に権利を付与していくべきではないだろうか。
「ワクチンの予約が取れたけど、まだ取れてない人に申し訳なくて、近所で言えない」そんな声も聞いた。早い者勝ち、運の勝負、これこそ町民の間に分断をもたらす原因となっているのではないだろうか。
取れるかどうかわからない不安、取れないストレスを考えれば、高齢者施設や、より高い年齢の方から順番に打っていくべきだと私は思う。今はワクチンの供給量が少ないから尚更丁寧な対応が出来るではないか。
それから、ワクチン予約の開始のチラシが、新聞折込、回覧板、ネットなど、ランダムなのも不公平が生じる。ワクチン接種は「権利」である。それが、確実に接種を受けられる町民に知らされるためにはやはり郵送であるべきではないだろうか。
例え税金がかかったとしても、ここは節約するべきところではないと私は考える。
そして、すぐに方向転換ができる勇気も必要だ。
成功した真鶴の予約方法の転換は、真鶴町長がクレームに対して謝り続ける職員を見て、心を痛め、すぐに対応を変えさせたのだという。
変えようと思えば変えられるのである。
湯河原町にないのは、変えようと思う心、勇気ではなかろうか。
高齢者のワクチン接種に関しては、町がいう様にやがて落ち着くのかもしれない。だけど、私が心配しているのはこれからだ。
これから、湯河原町では個別接種が始まり、いわゆる「現役世代」の接種が開始されるだろう。働いている方々は平日の昼間にワクチンの接種ができない。さらに、国からのワクチン供給量が一気に増える可能性がある。これを捌いていくのは各自治体の裁量だ。
湯河原町が、町民の声を聞き、町民目線で連携し、例え間違った方向に行ったとしても、すぐに認めて改善し、変える勇気を持って欲しいと願う。
町民の心と身体の健康は町役場にかかっている。
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