季節労働|ホタテ漁師編|#03 ホタテ漁師のいいところ
さて、前回からの続き。
北海道豊浦町でホタテ漁師の季節労働。
前回までの記事を読む限り、あまり楽しくなさそうな仕事。
では、なぜやるのか。
ホタテ漁師のいいところって?な回。
午後を自由に使える
ホタテ漁師は朝4時から仕事が始まるが、朝早い分、終わる時間も早い。
お昼過ぎには仕事を終えて家に帰っていることが多く、午後をのんびりと過ごせる。
天候次第では早上がりの日もあり、10時くらいに帰ってくる日もある。
朝からしっかり6時間働いて帰ってきても、まだ10時。
なんだってできる時間だ。
シャワーを浴びてランチに行くもよし、
部屋で映画を見てダラダラするもよし、
小1時間ドライブしてニセコで温泉に入り、オシャレなカフェでコーヒーを飲んでもいい。
オンとオフのメリハリがつけやすく、
明るい日中の時間帯を好きなことに使えるのはかなり調子がいい。
共同生活が楽しい
ホタテバイターはリピーターが多い。
そして何故か季節労働者の中でもクセモノが集まる気がする。
シーズンインで久しぶりに顔を合わせ、この一年何をしていたのか聞いたり聞かれたりする。
季節労働を渡り歩きながらのんびり暮らしていた人、
海外から最近帰ってきた人、
自分のビジネスを始めようとしてる人、
古民家の改装に着手した人、
子供が産まれた人、などなど
色んな話が聞けて面白い。
そんな濃いメンバーで一緒に暮らすのだ。
暮らしそのものがなんだか面白い。
たこ焼きパーティーをやったり、日帰り温泉旅行に出かけたり、
誰か何かを提案すると、なんとなくみんな集まってきて一緒に遊ぶ。
一方で、自分の時間の作り方もうまい。
ワイワイ賑やかにする気分じゃない時は、いつの間にか居なくなって
ビーチやカフェでのんびりしていたりする。
共同生活慣れしているメンバーが多いので、特に意識しなくても丁度良い加減で楽に暮らせる。
時給がいい
ホタテバイターの時給は¥1,200だ。
季節労働としては悪くない時給だ。
それに、ここに居る間はあまり生活費がかからない。
寮費として¥4,000/月が給料から天引きされるが、ここに水道光熱費も含まれている。
また、仕事の日は朝7時にパンとコーヒー、お昼に米とおかずが出るので
食費もあまりかからない。
収入は都会のバイトや会社員には敵わないが、出費が少ないのでそこそこお金が貯まる。
ホタテ食べ放題
これはかなり魅力。
次の回で書くけれど、この時期はホタテの稚貝を扱う時期なので、スーパーやお寿司屋さんで見るホタテは(成貝)は食べられるない。
が、稚貝(ベビーホタテ)は食べ放題だ。
漁家さんもホタテバイターも口を揃えて
『成貝よりも稚貝の方が美味しい』と言う。
旅具店もそう思う。
牛だって仔牛が美味いし、羊だってラムが美味い。ホタテだって稚貝が美味いのだ。
味が濃く、甘味があって、パクパクといくらでも食べられる。
それが食べ放題!
毎日たらふく食べられる。
ホタテご飯、ホタテかき揚げ、ホタテのクリームパスタ、ホタテの酒蒸し、ホタテのアヒージョ、蒸しホタテ、焼きホタテ、ホタテの中華炒め…
ホタテバイターを始めてから気づいたが、ホタテは和洋中なににでも使える。
毎日食べたら飽きる、と思うのだが、意外と飽きない。
とにかく料理のレパートリーがたくさんあるのだ。
また、ベビーホタテを友達に送るということもできる。
ホタテを送ると大抵の人は喜んでくれる。
お世話になった人や、仲良しの友達にホタテを送って『今年もこの時期がきたね〜』とやり取りをする。
時期的にちょうどいい
ホタテバイトのシーズンは3月半ば〜GW明けくらいまで。
この時期、北海道は身動きの取りにくいシーズンになる。
と言うのも、雪解けが始まってはいるものの春にはまだ遠く(まだ雪も降る&気温マイナスの日もある)外で遊ぶには向かない。
雪は残っているもののスキー場は滑れるゲレンデが限られてくる。
他の季節労働(畑仕事)はまだ始まっておらず、仕事も少ない。
ホタテバイトはそんなつまらない時期をやり過ごすのにちょうどいいのだ。
この冬とも春とも言えない中途半端な時期に稼いでおいて、暖かくなったら遊びに行く。
まとめ
まあ、こんなもんでしょうか。
春を待つ間に仕事をする。
仕事と言いつつ仲間と暮らしながらホタテを食べまくる。
悪くない暮らしなのです。
次回は、
『ホタテ漁師の仕事って、具体的には何をしているの?』
という話。
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